古本屋に行ってみた

 ちょっと日記のデザインを変えてみました。いい陽気になってきたので、そういう雰囲気にしてみようかな、と。すぐ変更するかもしれませんが。
 ついでに、少し文体も変えてみようかしらんと思ってみたり。ま、試行錯誤ですね。

 昨日、『邪教/殉教の明治』を購入。ちゃんと読まなければ。
 とにかく、今は明治日本のことを知ることに重点を置き、いろいろと基礎的文献を中心に幅広く読もうと思っております。わけても、宗教政策関係をちゃんと押さえたいな、と。そうでないと、キリスト教の再宣教について考える前提がグラグラで心許ないので。

 

邪教/殉教の明治―廃仏毀釈と近代仏教

邪教/殉教の明治―廃仏毀釈と近代仏教

 『気まぐれ古書店紀行』に続いて岡崎・角田コンビによる『古本道場』を読み、簡単に影響されて、なんだか古本屋めぐりしたい気分になっていたため(なんて単純!)数日前、近所にある、以前から気になっていた古書店に思い切って出掛けてみる。

古本道場

古本道場

 私の頭には、古本屋の主人=苦虫を噛み潰したような無愛想で怖いおじさんというインプットがしっかりされてしまっているので、古本屋はけっこう敷居が高い場所なのであります。
 なので、ちょっとどきどきしながら、扉を開けて「こんにちわ」とご挨拶しつつ店内に。『古本道場』に、古本屋の本はすべて店主が身銭を切って揃えたもの、いわば店主の蔵書であり、それを見せていただくという心構えでね、という主旨のことが書かれていたので、マナーよくしなきゃなんて気合入ったりして。(本当に単純だなあ。)
 この古書店、前を通るたびに、いいオーラを発していて、これはきっと良書をそろえてあるに違いないと睨んでいた所だったんですが、棚の本を見渡してみると、これがビンゴ!でありまして、嬉しくなるような品揃え。わー、あれがある!、わーこれがある!としばし欣喜雀躍状態(←大げさ)。
 驚いたのは、フランス語のペーパーバックが山積みされていたこと。これは予想外でした。
 さて、ワタクシ、ここで岩波の『日本近代思想体系5 宗教と国家』を見つけました。これは嬉しかったです!お値段もお手頃でしたし。見つけた途端にしっかり脇に抱え込みました。こういう基礎的史料を読んで、とにかく明治を理解せにゃ。
 他にも、探していた『正統と異端』を見つけ、おおっと抱きしめる(これもお安くて嬉しかった)。その後『ペスト大流行』『日本の誕生』を見つけて計4冊を70がらみとお見受けした店主さんに「お願いします」と差し出したところ、このご主人、「ありがとう存じます」と大変丁寧で物柔らかな物言い、物腰。頑固、無愛想、怖いという私の古本屋親父のイメージが一挙に覆りました(単純すぎ?)ここなら、出入りできるかも知れない。
 本をチェックしたご主人から、やおら「…あなたは一体、どんな学問をなさっているので?」と訊ねられたのにはちょっと驚きましたけどね。う〜む。

 というわけで、はるるは小さな喜びと共に本を抱えて、にこにことお家に帰りましたとさ。めでたし、めでたし。

 はるる