高野秀行にはまってる

 前回書いたように、鈴木邦男さんのように(手帳ではなく)このブログに自分が読んだ本(仕事関係の本は除く)を記録してみようかしらという気分になっているので、ちょっと書いてみます。もっとも、この気分がいつまで続くかは不明ですが(^^;。

 

 というわけで、このところ何を読んだかなあと振り返ってみました。

 高野秀行さんにはまっているのは確かで、これは昨年の秋からの流れ。

 ワタクシ、はるか昔にこのブログに高野さんの『アヘン王国潜入記』を購入したことを書いているんですが、どうもその時はその本を結局読まずに手放してしまったようなんですね。

 それで、仕切り直しで初めて読んだ栄えある?高野本は『語学の天才まで1億光年』です。

 で、早い話が、これがむちゃくちゃ面白くて、いきなり高野さんに開眼しちゃったんですな。

 読み終わって、近所の書店に走って、本棚を睨み回して見つけたのが角幡唯介さんとの対談本『地図のない場所で眠りたい』。

 これで、ますます高野さんの本を読みたい熱が高まると同時に、角幡さんの本も読みたくなってしまいました。

 いきなり高野さんから話がそれますが、この対談本に刺激を受けて、角幡さんの『極夜行前』を読み、その後『極夜行』を読み、さらに『狩りと漂泊』も読みました。

 ついでに言うと、この後に読んでみたい角幡本は『アグルーカの行方』と『探検家の日々本本』。

 

 

 

 この3冊全部には角幡さんの相棒犬であるウヤミリック(表紙にいる犬)が登場するんですが、この犬がいいんですわ、ええ!(それと『極夜行』は大傑作。やっぱり大佛次郎賞って、いつもいい本が獲りますね。)

 

 えーと、何の話だ。高野さん本に戻ります。

 それはともかく、この対談本の次に読んだ高野さん本は『謎のアジア納豆』。

 コロナ禍の最中に、私は御多分に漏れず(?)ぬか漬けをするようになり、その結果、発酵に関心を抱くようになって、いくつか発酵に関する本を読んでました。(発酵関連本については、また後日)。

 その流れで、納豆=発酵じゃん!と手に取った次第。

 いやあ、日本は納豆後進国だったんですね!目からウロコがポロポロ落ちる本でした!

 この本でますます高野沼にはまり込み、世評高い『謎の独立国家ソマリランド』を読みました。

 これは、想像以上に深くて、国家とは何か、民主主義とは何か、現在の西欧中心の世界秩序とは何かというようなことまで考えさせられる本でした。と同時に、ソマリランドという世界は認めていないけれど、立派に国家として成立している「国家」の仕組みや、それを支えている氏族制度など、文化人類学的なことも含めて、謎のソマリランドのことがよく分かる本でもあり、相変わらず笑いを誘いつつ、人間が異文化の人々と付き合うとはこういうことなのかもな…と思わせるものもあって、さすがは講談社ノンフィクション賞を受賞しただけのことはある本でした。

 

 そして2月に入り、今は『移民の宴』と『幻のアフリカ納豆を追え!』を少しずつ読んでます。そして、その合間に対談本の『辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦』を読み終えました。 

 

 この後、せめて『恋するソマリア』と『世界の辺境とハードボイルド室町時代』くらいは読みたいと思ってます。

 そして、改めて『アヘン王国潜入記』を読んでみようかな。

 

 はるる