二人の追悼
大変、久しぶりにブログを書きます。
今年1月11日に鈴木邦男さんが、19日に目黒考二さんがそれぞれ逝去されました。
今日の中日新聞夕刊に「鈴木邦男さんを悼む」(篠田博之)と「追悼 目黒考二」(大波小波)が並んでいて、開いた途端、思わず「あっ!」と小さい叫び声をあげてしまいました。
鈴木邦男さんが亡くなったことは知っており、ああ、追悼文がこんなに大きく出たと思ったのですが、目黒さんが亡くなったとは知らなかったので、びっくりしました。
4人組(椎名誠・沢野ひとし・目黒考二・木村晋介の四氏)の中で誰が最初に旅立つだろうかと思うこともあったけれど、ああ、目黒さんだったんだな…という思いが過ぎりました。(一足先にあちらに行った吉野朔美さんと今頃、本の話をしてるかな)。
私はこの二人が結構好きで、お二人の著作をそれなりに読んでました。
鈴木さんについては、ドキュメンタリー映画『愛国者に気をつけろ!鈴木邦男』も観ましたし、『彼女たちの好きな鈴木邦男』なんて本まで読みました。
この本にどうして三浦瑠璃が出ているのかが、私には謎なんですが…。
それはさておき、目黒考二さんの本で一番好きなのは何だろう、と考えると『笹塚日記』シリーズのような気がします。4冊くらいあったと思いますが、インパクト(私にとっての)という点では、やはり最初の『笹塚日記』かな。
ただ、ひたすら本を読んでいる記録みたいな日記なんですが、しみじみと面白かった。(たぶん、あまり売れなかったんではないかと勝手に思ってます。ごめんなさい。)
あ、でも、大森望氏との対談本(当然、本の話)である『読むのが怖い!』
も声を上げて笑いながら読んだ、好きな本だったなあ(遠い目)。
シリーズ最後の3冊目の副題が「帰ってきた書評漫才」となっていて、それについて、目黒さんが本の雑誌社のサイトに不定期に連載されていた「目黒考二の何もない日々」の中(だったと思うけど)で、「え、俺たちがやってるのは漫才だったの?」と驚いたと書かれてましたが、いや、「書評漫才」は云い得て妙でした。
鈴木さんの死を知って、家にあるだけの鈴木さんの本を集めて(5冊くらいだけど)、しばらく読みふけり、さらに、彼のブログもところどころ読み直したりして追悼しました。
そして、先ほど、目黒さんの死を知って、「目黒考二の何もない日々」を少し読み返しました。
目黒さんの本は『笹塚日記』シリーズも既に手放してしまいましたし、北上次郎名義のものも処分してしまったため、手元にあるのは『書評稼業四十年』のみ。
これから、ちょっとこの本を読み返して自分なりに目黒さんを追悼しようと思います。
ところで、鈴木邦男さんのブログや『鈴木邦男の読書術』を読み返して、1月に30冊読むというノルマ読みとか、全集を読破するといった話に刺激を受けまして、自分も少し、仕事以外で読んだ本について記録してみようかしらん、と思い始めました(←すぐに影響を受けるヤツ)。
鈴木さんは手帳に記録していたようですが、私はこのブログに記録しようかしらと考え中です。
ではでは。
はるる