よれよれになって戻る
涼しいというよりも寒いくらいだった軽井沢から戻ってまいりました。コメント欄、復活しています。
今朝、中軽井沢をしなの鉄道で長野を目指して9時半過ぎに出発、11時過ぎに長野に到着しました。
せっかく長野に来たのだから、これはやはり善光寺でしょうという訳で、善光寺に足を伸ばしてみました。行きはぐるりん号という小さなどこまで乗っても100円という市内巡回バスで近くまで行って、そこから歩き。
おお、これが国宝の寺か、大きいなあと感心しつつ見物いたしました。
どこまで信仰の対象としてこの寺は生きているかということを考えないではいられませんでしたが。
所詮は外国の宗教とみなされているキリスト教よりも、日本の宗教とみなされている仏教のほうが、日本の若い世代が宗教というものに全く触れることなく育っている状況のなかでより深刻な立場かも知れないなんて考えたりして。
その後、門前町でおやきを食べたりして、てくてくと駅まで歩いて戻りました。
で、駅の近くで古本屋さんを発見。
長野に来た記念に、前から読んで見たかった宮脇俊三さんの『増補版 時刻表昭和史』を買いました(110円だったから)。
かつては私もいっぱしの宮脇さんファンでして、彼の著作の大半は読んだと言えます。
宮脇さんが書かれたミステリー短編集の『殺意の風景』まで読んでいるのに、なぜかこの本は読んでいなかった。
- 作者: 宮脇俊三
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2001/06/01
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『海上自衛隊はこうして生まれた』に心引かれて、少しの間迷ったのですが、単行本なので断念。
これは図書館から借りて読みなさいと自分に言い渡しました。
海上自衛隊はこうして生まれた~「Y文書」が明かす創設の秘密 (NHKスペシャルセレクション)
- 作者: NHK報道局班「海上自衛隊」取材班
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2003/07/26
- メディア: 単行本
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さて、「ワイドビューしなの」で名古屋に戻ることにしたのですが、切符購入の時、やめておいた方がいいという予感が頭をよぎる。こういう予感はあたるのだ。…不吉。
そして。
電車は途中からどんどん混み始めて空気が悪くなったのと、かなり横揺れが激しかったことから、私はあっと言う間にひどい車酔いとなり、脂汗だか冷汗だか、とにかく冷房がかなりきつく入っているにもかかわらず汗を蝦蟇ガエルのごとくダラダラ流し、必死で目をつむって吐き気と戦う状態に突入してしまいました。
隣は大荷物を置いてぐっすり寝込んでいるお嬢さん。(この方、通路を挟んで座っている友人に「木曽福島?ここは福島県だよね」「え?違うよ」「でも、ここ東北でしょ。私たち東北にいるんだから」と仰ってました。うーむ。名古屋から見れば東北の方角だな、確かに。東北地方とはどこを基準にして言っているのですかね?東京?京都?)
もう死に物狂いで口を押さえて逆流してくる胃の中のものを押し戻していたのですが、ついに限界でお嬢さんを叩き起こして、そのままトイレに走りひたすらゲーゲー吐き続ける破目と相成りました。
もうこれ以上乗っていられない、次で降りるんだ、もうどこでもいい、と思っていると、おお、なんという幸運、次の停車駅は中津川ではないですか!
というわけで、逃げるように中津川で列車から飛び降りたのでありました。
駅のトイレで鏡を見たら、自分でもギョッとするような真っ白な顔のおばさんが映ってました。とほほ。
その後、呆然とポカリを飲みつつ一時間近くベンチに座って普通の電車を待ったわけでございます。
家にたどり着いたのは夜7時でした。ぜーはー。
それにしても、日本の鉄道網は東京中心に出来ていることを改めて思い知ったですよ。(東京なら、軽井沢から新幹線で3時間以内に家に帰り着いている。)
私は鈍行を乗り継いで旅するのが嬉しい人なので(ミニミニ「鉄ちゃん」なのだ)、ワイドビューなんて邪道をせずに、行き同様に楽しく普通列車を乗り継げばよかった。時間を短縮するつもりで逆にかかってしまった。
こんなもんです、人生は。
明日からの3週間は死のロードレース状態に突入しますのであまり更新はないと思いますが、生きてますのでよろしく。
はるる