イスラエル
そもそもイスラエルという国家がどういう国だか分らないと思って読んだのが、臼杵陽氏の『イスラエル』。
- 作者: 臼杵陽
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2009/04/21
- メディア: 新書
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イスラエルという国家の歴史を建国前から、とりあえずコンパクトに見ることができました。09年2月の選挙まで書いてあります。
なにせ新書なので、情報量などは少なく、他の本と合わせて使わないとだめでしょうが、全体の流れをつかむにはいい本だと思います。
イスラエルという「人工」国家の難しさをつくづくと感じ、現在のイスラエルが三つの大きな亀裂を抱えているという指摘に納得しました。
それにしても、パレスチナ問題には宗教というものがどうしても絡むが、それをどう考えたらいいのかがよく分らず、悩む。
日本でパレスチナ問題の話をしていると、宗教をそんなに信じなければ平和であるはずだとか、日本はそんなに宗教を信じていないからこんなに平和なんだとか、宗教がなければ世の中は平和になるという発想の人が結構おられる(ような気がする)のだが、こういう思考に対して、どのように考えて反論していくといいのかが、どうもぼんやりとして自分で掴めない。
なんだか、すごく自分は頭悪いなあという気がします、はい。
宗教に縛られない自由で平和な日本に生まれてよかったと何人もの人から言われると、またうーんと考え込んでしまうし。
日本人は何にも縛られていないのか?
そんなに自由なのか?
そもそも、宗教とは縛るものなのか?
パレスチナ問題は政治問題で宗教問題とは関係ないとスパッと割り切れたら、楽なのになー。
そういうことを、頭の中でぐるぐる考えるでもなく考えながら、図書館から広河隆一さんの写真集『写真記録 パレスチナ第2巻 消えた村と家族』を借りてみているところです。
- 作者: 広河隆一
- 出版社/メーカー: 日本図書センター
- 発売日: 2002/10
- メディア: 大型本
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