映画から音楽

 『戦場でワルツを』の音楽を担当したマックス・リヒター(Max Richter)が作曲したものをいくつかYOU TUBEで聴きました。

 何か不安を底に秘めているという印象の曲が多いです。

 現代の、少なくとも高度消費社会で生きる私たちが抱えている、実存の根底にとぐろを巻く不安という感じ。


 

 最初の曲は、不安というより、生きる者の悲しみが底にある印象。
 美しい曲です。



 この最後の曲が、一番不気味。


 ところで、先日マイケル・ムーアの『キャピタリズム』を観に行きました。

 http://www.capitalism.jp/

 解放の神学的キリスト教が横溢する映画という印象です(褒めてます)。
 
 また、第二ヴァチカン公会議文書の『現代世界憲章』、1971年の第三回世界司教会議(シノドス)文書である『世界の正義』、そして教皇パウロ6世の使徒的勧告『福音宣教』につながる内容の映画とも言えます。

 私は気に入りましたが、キリスト教徒でもない普通の日本人はこの映画を観てどう感じるのかしらん。

 いろいろこの映画に関連して考えたこともあるのですが、長くなりそうなので、今日は書きません。(まだ、仕事が…。)

 その代わりに、映画音楽をば。

 映画の出だしでかかる曲、Iggy Pop の Louie Louie 。
 歌詞が強烈。そして、音がうるさい。

 以下は、歌詞の一部です。

Louie louie
Oh baby I gotta go
Louie louie
Oh baby I gotta go
The communist world is fallin apart
The capitalists are just breakin hearts
Money is the reason to be
It makes me just wanna sing louie louie

(中略)

Life after Bush & Gorbachev
The wall is down but something is lost
Turn on the news it looks like a movie
It makes me wanna sing louie louie
Louie louie
Oh baby I gotta go
Let's go

 歌詞をすべて確認したい方は以下へ。

http://www.lyricsfreak.com/i/iggy+pop/louie+louie_20066886.html

 それにしても、この曲って、映画Bobbyの中で、歌手役のデミ・ムーアがけだるく歌っていた歌の替え歌ですよね。
 驚きましたわ。

 いや、けだるく、ゆっくり歌うヴァージョンの方が変形らしいのですね(^_^;)。
 そもそもアップビートの曲だったんだ!
 
 

 
 そして、映画の最後、「インターナショナル」に続いて最終の曲として流れるのは、Woody GuthrieのJesus Christ。


This song was written in New York City
Of rich men, preachers and slaves
Yes, if Jesus was to preach like
he preached in Galillee,
They would lay Jesus Christ in his grave.

 歌詞はこちら(↓)からどうぞ。

http://www.mp3lyrics.org/w/woody-guthrie/jesus-christ/ 

 この二つの曲が、この映画の内容を象徴していると思います。


 はるる