ファンタジー

 前回書いたファンタジーに神はいない云々のたわごとを思い返して、吸血鬼ものって、ホラーに入るのではないかということに気がつき、う〜ん、ホントに私はたわごとを書いてるねー、それにしてもジャンル分けとは難しいものだと一人でうなってしまいました。ろくにこの方面の本を読まないのに、何か偉そうなこと言おうというのがそもそもの間違いなんでしょうが^^;。
 
 ところで、オカルトとホラーとファンタジー。一体どのように世間の方々は区別しておられるのでありましょうか?本屋さんや図書館ではどうしてらっしゃるのかなあ。

 私の独断と偏見と無知では、オカルトには神が出てくる気がするんですけどね。(単に『オーメン』とか『エクソシスト』のイメージで言ってるだけですが。)神様が出てこないと決着がつかないというか、悪魔や魔界関係の方々が最後に勝ってはまずいでしょう、やはり。あ、でも『堕ちる天使』(だっけ、題名。悪魔に魂を売った歌手を探せと依頼を受けた私立探偵が、実は…という話。ミッキー・ローク主演の映画にもなったやつ)は、ラストで悪魔が勝ったということだったような。あれはホラー?オカルト?ファンタジーとは言わないと思うけど。……考えるだけ、時間の無駄ですね。

 
 ファンタジーが神頼みでないのは、啓蒙時代を通って19世紀以降にしっかりと根付いた、「人間が自己を自らの力で解放することが、救いである」という考えが巨大な背景としてあるからではないか。そんなことを、ドイツの神学者であるJ・B・メッツの主張を読んでいて、ふと思ってしまいました。だから、世俗化が起こった19世紀以降に、ファンタジーは誕生したのかなあと。
 
 だからなんだと言われそうなので、本日はこれにて。
 
 はるる