からだ
コメント欄では前衛俳句(?)投稿が続いてますが、別の話に移ります。
このところ、宗教に関する本を必要があって読み始めています。『宗教をどう教えるか』『宗教とはなにか』(中村雄二郎)、『神はなぜ生まれたか』『一神教の誕生』と読んで、これから中沢新一さんの『カイエ・ソバージュⅣ 神の発明』を読むかどうかというところです。『神の発明』かなり哲学入っている感じで、哲学に暗い私はいささか躊躇してますです。読んでも、分からないかも〜!それに、このシリーズⅠ〜Ⅲを先に読んでおかないと分からないかな?
それにしても、『神はなぜ生まれたか』とか『神の発明』などという題名を見ると、啓蒙時代を経て、村上陽一郎氏いうところの「聖俗革命」を通った後の時代を私たちは生きているとしみじみしてしまいます。17世紀までのキリスト教徒がこんな題名見たら、卒倒してしまうのでは?書いた人は火あぶりですよ、きっと。
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- 作者: 中村雄二郎
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- 作者: オドンヴァレ,佐藤正英,Odon Vallet
- 出版社/メーカー: 創元社
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一神教の誕生―ユダヤ教、キリスト教、イスラム教 (「神の再発見」双書)
- 作者: オドンヴァレ,佐藤正英,Odon Vallet
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- 作者: 中沢新一
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そして、上記の本を読みつつ、平行して読んでいたのが、甲野善紀さんの本です。あの武術家の方ですね。
この方は何冊もご著書を出されていますが、今回読んだのは、田中聡氏との共著『身体から革命を起こす』でした。
- 作者: 甲野善紀,田中聡
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/01/22
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哲学的な身体論ではなく、実際に自分の体を使って体験したことをもとにしているので、そこが面白い本でした。
人間の体って本当にすごい。神秘だ。と改めて認識。
私自身も自分の体に関して、甲野さんとは比較になりませんが、多少おーっという経験をした事があるので、結構熱心に読みました。
武術的な動きとは「身体全体をそれぞれに独立させて動かしつつ、それらの動きによって全体としての働きが生まれるようにする」(66p)ことだなどといわれても、「はあ」という感じですが、この方の動きを見ると、「そうなんだろうな」となんとなく分かる気がします(ま、気がするだけですけどね、あくまでも^^;)。
日本人はかつてどんな風に歩いていたのかという章も面白くて、だから、今でも日本人はひざを曲げて歩くのか!と得心いきました。
昔々、外国において、歩き方で日本人は見分けがつくということに、私はドゴール空港で気がついておーっ大発見と思ったことがあるのですが(と思ったら、そんなことはみんな知っていたのであった)、その背景は奥深かったんだ!
あと、武術的な動かし方の日常生活や介護への応用の話なども興味深かったです。最後の精神科医の方がカウンセリングの際のクライアントの話の聞き方において、甲野さんから深い影響を受けて変化したというくだりは、驚きでしたが。聞く耳、見る目がある人は、異種分野からでも、ちゃんと受け取るんだなあと思いましたね。
ではでは。はるる