ウチナーグチ

 今日は無原罪の聖母の祝日です。そして、真珠湾攻撃の記念日ですね。よく、あのアメリカを相手に戦争したなあとつくづく思いますわ。

 ところで、昨日、「日本人は膝を曲げて歩く」と書いたのですが、私が言いたかったことは、日本人は膝から下で歩いているということでした。白人のように腰から下で歩くのではなくて。他のアジア人の歩き方をよく観察したことがないので、話を白人に限定しますが、あの人たちは男性でも、大げさに言えばモンロー・ウォークをしていると思うんですよね。腰から下全部で歩いているから。でも、日本人はそこは動かないで、膝から下を動かして歩いているので、歩き方で見分けがつく。ということを言いたかったのでした。

 さて、最近私がちょこちょこと息抜きに覗いている本は、『ウチナーグチ練習帖』です。
 

ウチナーグチ(沖縄語)練習帖 (生活人新書)

ウチナーグチ(沖縄語)練習帖 (生活人新書)

 私は鈍感なヤマトンチュなもので、沖縄の基地問題に対して関心が薄く、これは一度行ってこの目で見てみないとだめだなと思っているのですが、子供のときから沖縄の言葉には関心がありました。(それと、琉球王国の歴史への関心ですね。)
 昔々、私がいたいけな(?)小学生だった頃、沖縄博(だっけ)があり、それにちなんだ沖縄っぽい踊りを運動会で踊った際に、「メンソーレー」(いらっしゃいませ)という挨拶を聞き、不思議な言葉だという印象がくっきりと頭に刻み込まれた…らしく、それ以来、知りたいなと思ってました。
 なので、この本を図書館で見つけて、借りてみたというわけです。
 本のあちこちを好き勝手に開いては読んでいるのですが、沖縄語は日本語の方言などではなく外国語だと思いました。(諸説あるらしいけど。)
 平安時代の日本語から強く影響を受けてそれが変化した部分があるため、目で読むと多少は推測が出来る部分もありますが(折口信夫は、平安時代の言葉だから何も問題ないと言って、沖縄語を聞いて理解したと昔何かで読んだ事がある、ほんとかね?)、これを耳で聞いたら、絶対一言も分からない!
 せっかく「ワンネー ウンジュ カナサ ウムトーヤビーン」(私はあなたを愛しています)なんて素敵な事を言われたとしても「はあ?」だわ、私。 
「グブリー サビラ ミジ ヌマチ クィミソーレー。」
「グブリーヤ アランサ チャーン ヌメー。」
「ニフェーデービル。クワッチー サビタン。」
という会話を耳にしても、ちんぷんかんぷんでございます。
 なお、上の会話は、日本語では「失礼します、水を飲ましてください」「失礼ではないよ、お茶も飲みなさい」「ありがとうございます。ごちそうさまでした」となるんだそうです。ううむ。
 私が気に入った言い回しは「チムドンドン ソーン」(胸がどきどきします)「ユンタク フィンタク」(おしゃべり)「ゴーグチ ヒャーグチ」(小言・愚痴)「サーフーフー」(ほろ酔い)。
 
 唐突に、なぜかフィンランド語を連想してしまった。
 フィンランド語はでたらめ日本語に聞こえるということを、かつて舘野泉さんの『「貨物列車」のピアニスト』や稲垣美晴さんの『フィンランド語は猫の言葉』で知って、フィンランド語をやってみたいなどと無謀なことを思った事があります、まだ20代だった頃。もちろん、挫折(^^;)。格変化がものすごいのだ。
フィンランド語は猫の言葉 (講談社文庫)

フィンランド語は猫の言葉 (講談社文庫)

 稲垣さんのこの本は今でも私の愛読書です。彼女の『注文の多い翻訳家』も好きです。

「貨物列車」のピアニスト―森と湖の国から

「貨物列車」のピアニスト―森と湖の国から

 ちなみに、私はおばあさんになったら、ハンガリー語をやりたいと思っています。これは、ハンガリールーマニア人の人々と知り合いになって以来の望み。ハンガリー語も少し文法が日本語に似ているみたいで、興味津々。…すぐ挫折しそうだけど。
 いや、こんな逃避をしている場合ではなかった。フランス語をやらねば。

 チバラヤー。マタヤータイ。ガンジューサ シミソーリヨー。

 はるる