気になる記事など

 ニュースサイトを見ていて、心にとまった記事を二つ。
 一つはNew York Timesからで、チャドの現状について。ここにも石油が絡んでいるのですね。知らなかった。
 首都の写真は私にとり、衝撃でした。
http://www.nytimes.com/2006/02/18/international/africa/18chad.html?hp&ex=1140325200&en=f7fc45d81344fd47&ei=5094&partner=homepage

 友がチャドに行く準備をしている最中だし、チャドで10年以上働いていて今は帰国した日本人の方から、時たまチャドについてお話を伺う機会もあり、また昔チャドの人と同じ国際セッションを受けたこともあるので、チャドは心にかかる国ではあります。でも、そんなに深く心にとめているわけではない。このあたりがね。所詮、他人事。冷たいです、私は。
 
 5年前の国際セッションには、世界の貧富の差を体感するためのゲームをするという日がありました。その時、チャドから来た二人が、ゲームの後、なぜこんなに自分の国は貧しいのかと別室で互いに手を取り合って泣いたという話をしてくれて、それだけは深く心に残っています。
 チャドに行こうとしている友人が、一昨年(昨年だっけ?)、チャドを短期間訪問して帰国後に、私たち第一世界がこの国をぎゅーっと踏みにじっていると痛く感じたと、ゼスチャーつきで語っていた姿も忘れられません。
 でも、それだけなんですよ。そこから私は動いていない。いつも、そこに引っかかります。同情して、涙を浮かべて、おしまい。情緒で止まると言うか…。
 私たちのこの豊かな生活を守ってくれる石油が手に入れば、そのオイルマネーが石油産出国にどのような影響を及ぼすかなんてことは最終的にはどうでもいいだな、私は、とこの記事を読んで、自分の本音に気がついて、ぎょっとしました。
 第三世界はただ、私たちに石油をはじめとする資源を提供するところでしかなく、人間が住んでいるのは第一世界だけというのが、私の世界観なのではないか。…ブッシュの世界観もそうかもしれないけど(ーー;)。

 もう一つは、NPRNewsのサイトからで、サハラ以南の国々でエイズの影響で生じた大量の孤児について、特にナイジェリアにおける国際養子問題に関する記事です。
http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=5219747
 孤児の数が4300万というのに、衝撃!

 私の問題は、この後なんですね。情報を得る。衝撃を受ける。そこで止まる。なぜなら何をしたらいいのかが分からないから。

 こんなくだらないブログからもなにがしかが発信され、その結果インターネットを通じて空恐ろしくなるほどの膨大な情報が出回っていますけれど、この怒涛の情報量に対して、どうしたらいいのかが分からない。情報を得て知ってもその後に何の変化もないなら、その情報を知らなくても同じではないのか?
 アナログ人間の私は、インターネットに日ごろお世話になりながらも、情報をただ消費している自分というのに、疑問を感じてしまうのでありました。
 
 そして、そんな疑問を抱きつつ、日常にさっさと戻ってとりあえず疑問を棚上げ、先送りしようとしております。う〜ん。

 そう、もう待ったなしで、Le Catholocisme au Femininに喰らいつかねばなりませぬ。700ページ以上あるんですよね…。ポイントを絞って読まないと、くたびれモードに再突入してしまうわ。
 一応、昨日、それを読むより、女子活動修道会の歴史に関してはこれを読めと手渡された講演原稿を読んで、大雑把な動きは頭に入れた(つもり)ですが、はてさて。

 はるる