引越し直前

 この春は名古屋への引越しをはじめとして、個人的に大きなことが立て続けに起こるため、引越し前にやるべきことが山ほどあり、あれよあれよと一週間がたってしまいました。荷物も今日出して、あさって名古屋に向かいます。
 名古屋にいい本屋さんはあるのか、ひとまず落ち着く先の近所にいい公立図書館はあるのかが気になります。池袋のジュンク堂書店やリブロ、神保町の東京堂書店書肆アクセスが懐かしい。(ゴールデンウィーク中、東京に帰ってくるんですけどね^^;。)

 いや、仕事も気にしております、はい。
 20代で国家公務員なんぞした後、ゆえあって30代は学生やらフリーランサー(とは言わないかも)をやっていた私としては、久しぶりに就職するわけで、おお、社会人としてちっとはまともに生きねばと思ったりしておりまする。どーなりますやら。

 本をせっせと詰めつつ、「おっ、こんな本持っていたんだ…高い専門書だったけど、もう一生読まない気がするな〜」とか「昔は必要があって集めていたジャンルだけど、もういらないだろうなあ」等といろいろな思いがよぎり、用が終わった本やら宝の持ち腐れ状態にしている書物を世の中に放して他の必要な人々の手に渡るようにしてあげねば(つまり、古書店に売る)と心に誓う。…といっても今はそれどころではないので、夏にやりたいと思います。韓国語の専門書とかどこの古書店に引き取っていただくべきか?

 昨夕、髪を切りに行き、18時のミサに出るまで少し時間があったので、当然(?)本屋に立ち寄って、『アドルフ・ヒトラーの一族』をちょっと立ち読み。(本を延々とダンボールに詰めていると、本の購買意欲は思い切り減退しますね。)
 ヒトラーに戦後を生きた兄弟姉妹がいたとは知りませんでした。(兄がいたけど、幼いときに亡くなったと読んだ覚えはありますが。)
 この本の最初にも書いてありますが、確かに彼の血族について、これまで殆ど情報がなかったですね。彼が熱愛した姪がヒトラーが権力を握る直前に自殺したというのは、別のヒトラーに関する伝記で大学生の頃、読んだ記憶がありましたけれども。それにしも、姪がいるってことは兄弟姉妹がいるということなのに、そこには全く気が回りませんでしたわ。(その姪のことも、この本にかなりのページ数を割いて書いてありました。)

 叔父の反対者となってアメリカ軍に入ってナチス・ドイツ軍と戦ったとおぼしき甥には、興味をそそられました。今度、きちんとこの本を読んでみたいです。それと、兄の遺産を求めて裁判をしたという妹のパオラもなんだか気が惹かれましたし…。戦後、ヒトラーの悪名が確定した後、ヒトラー姓を堂々と使うようになったという彼女の心理はいかに?

アドルフ・ヒトラーの一族―独裁者の隠された血筋

アドルフ・ヒトラーの一族―独裁者の隠された血筋

 世のお母さん方は、毎日食事つくりを始めとする家事全般をこなし、子供の世話など様々なことに追われながら引越しの準備もされるわけですし、仕事が忙しい中、引越しをする人々がいるわけですから、私の引越しなんて楽なもののはずなんですが、体力ない身としては、結構キツイです。はあ。向こうでも荷解きが待っているのだと思うと、クラクラします。

 などとヒーハー言っているくせに、28日、新幹線の中で何を読むか考えている私です。(寝てるかも知れないが。)

 フランス帰りだから、これどうぞ、興味あると思うわと友人が貸してくれた『異国の客』を持っていこうかと思ったりしていますが、さて?

異国の客

異国の客

 これは、インターネットでところどころ読んでいたものですが、やはり本の形で読むほうがほっとします。

 はるる