ヴィンチ村の暗号

 『ダ・ヴィンチ・コード』を読みました。仕事の関係で必要に迫られまして(~_~;)。
 おかげで、本日は睡眠不足。今日もまた東京に向かうのですが、新幹線では東京駅に着くまでひたすら寝てるかもしれません。

ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)

ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)

 まあ、エンターテイメントとしては、上手く書いていると思いましたけど、それ以上でもそれ以下でもないですねえ、私としては。そんなに騒ぐようなもの?
 8割の事実に2割の嘘を上手に按配して作った物語って感じがしました。その混ぜ方、嘘のつき方(というと語弊があるか)がちょっと上手いんだろうなあ、この作者は。
 とはいえ、『フィリポの福音書』がアラム語で書かれているのは誰も知っていることだ、とせりふにあったりして、いろいろと初歩的ミスしてますが…(ひょっとして、これは小説ですよという意味でわざと間違えているのか?)。
 『フィリポの福音書』はコプト語で書かれているんですぜとか、思わず突っ込みいれたくなったりして^^;。(←知ったかぶりのはるるさん)
 それにしても、19世紀から本格化した世俗化の果てが『ダ・ヴィンチ・コード』かあ。う〜ん。こういう状況が18、19世紀の人びとが目指したものなのか?個人の宗教の自由とか、寛容とか、なんか違う気が〜。(よく分からないけど。)
 世俗化について、もっと考えないとないといけないな。手始めに積読状態の『世俗の形成』読まなきゃ。

世俗の形成――キリスト教、イスラム、近代

世俗の形成――キリスト教、イスラム、近代

 口直しにいい文章が読みたいなあ。
 『ダ・ヴィンチ…』の前は『政教分離と宗教的自由』や『政教分離の法』なんて本を読んでいたし、ちょっと魂に真水を注ぎ込みたい、そういう文章を読みたい、そんな気持ちがしています。

政教分離と宗教的自由―フランスのライシテ

政教分離と宗教的自由―フランスのライシテ

 少し昔の人びとの文章が読みたいな…。とりあえず、何か一つ、魂に力を与えてくれる本を持っていこう、移動のお供本として。

 では行って来ます。

 はるる