ケータイてんやわんや
携帯電話を持たない最後の日本人になるつもりだったのに、よんどころない事情で、とうとう持つはめとなりました。
購入したのが今月第一週。
やる気のない私は、その後、一週間ほったらかして携帯電話を入れた箱も開けませんでした。
一応契約しているんだから、支払うお金がもったいないという理由で、やっと箱から出したのが、先週。(電話機自体は1円でした。)
そこから先が長かった。まず、説明書を読んだら充電しろと書いてある。(当たり前だが。)
充電…。早くもここでつまずく。
なぜならば、充電用として、私は充電機能付USBケーブルなるものを購入していたのですが、これはつまり、携帯電話をパソコンにつないで充電している間はパソコンを使ってないといけない奴である(ですよね?)
しかし、その時私がいたのは、東京で、パソコンはなかった。
うーむ。
どーする。
結局、同じ機種をもっている友人に頼んで、充電用のアダプタを貸してもらい、なんとか充電完了。
次に、充電が終わったのに、なんで画面が真っ暗なんだろ?という疑問にしばし悩む。
それは電源を入れてないからだと理解するのに、しばらく時を費やす。(というか、友達に教えてもらってやっと分った。我ながらアホちゃうか。)
次に、どーやって電話をかけるのかが分らない。
手取り足取り友人から教わり、ためしに先生役の友人の携帯にかけてみる。
友人のケータイには私の番号が非通知だとかで、番号を通知するように設定を変えろと迫られる。
しかし。
どーやったら設定を変えられるのかが分らない。
仕方がないので、どこに何が書いてあるのか、いま一つ読みにくいマニュアルと格闘。
マニュアルをあっちこっちひっくり返している内に、もうどうでもよくなって、携帯の電源を切って寝てしまう。
翌日、気を取り直して再びマニュアルに首をつっこむ。
それにしても、どうしてマニュアルって分りにくいのでしょうか?
もう少し、サル(私のことです)でも分るように、知りたい情報に簡単に行き着けるような工夫をして欲しいです。(え?工夫してある?悪いのは私?)
やっとの思いで、非通知を解除して通知にするにはどうしたらいいかという求めていた情報にたどりつく。もうこれだけで1時間くらい経っている。
こんなことに貴重な時間を費やしているのに腹が立ってくる。
で、その日も通知に設定し直した段階でおしまい。
翌日、メールアドレスを設定するという難問に挑戦。
再び、読む気のしないマニュアルと戦う。
やっと該当箇所を発見し、アドレス変更の画面まではたどりついたものの、どうやって文字を入力するのかが分らない(ーー;)。
あーだこーだやるが、結局分らずじまい。投げ出す。
夜、詳しい友人に聞いたら、あっさり解決。うーむ。
とりあえず、アドレスを作成。
ここで力尽き、誰にもメールを送ることなく、寝る。
…と、まあこんな調子で携帯に苦しめられております。マニュアルを見ないと何一つ出来ません。マニュアルを携帯してないと使えない携帯電話…(;_:)。
今まで電車の中で片手ですばらしい速度でメールを打っている学生さんを見てもなんとも思いませんでしたが、今は尊敬の眼差しで見ております。こんな難しい機械を使えるなんて、偉い人たちだ。
世の中の人ってこれをちゃんと使っているんですよね。
凄すぎる。
友が皆我より偉く見ゆる…啄木の気持ちであります。
果たして私の携帯人生に春は来るのか?
「身長の2倍日記」
“Vanity Fair”を読了。
この小説、すっかり気に入ってしまいました。リトールド版でも分る、サッカレーの素晴らしい皮肉の数々。
こんなに面白い本だったなんて!もっと早く読めばよかったなあ。
『虚栄の市』なんていう『天路歴程』からとった題名がついているもので、勝手に堅苦しくて教訓臭芬々たる小説と決め込んでました。お見それいたしました。
これもオリジナルが読みたくなってしまいましたよ。
サッカレーというとなぜか思い出すのが、ジャック・フィニィの短編小説で、ヴィクトリア朝時代の家に住み始めた20世紀半ばを生きているカップルが、家に影響されて、どんどんヴィクトリア朝時代の人に変化していき、服装もヴィクトリアンなら、読む本も19世紀のものばかりになり、サッカレーを注文して読むといったストーリー。(ずいぶん昔に読んだので、うろ覚えですが。)
確か、『ゲイルズバーグの春を愛す』に収録されていたような気がしますが、定かではありません。
- 作者: ジャック・フィニイ,福島正実
- 出版社/メーカー: 早川書房
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これは、表紙を内田善美が描いていて、かつ内田善美がマンガの中でこの作品にオマージュを捧げていたので、手に取ったのでした。
内田善美も、私の大好きな漫画家でしたが、今はいずこの空の下におられるのか。もう一度、内田さんの新作を読みたいのですが、これは叶わぬ夢なのでしょうね。
『消えたマンガ家』で内田善美のことを読んで、淋しくなったのを思い出します。
- 作者: 大泉実成
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内田善美で一番好きなのは、やはり『星の時計のLiddell』かなあ。ウラジーミルが好きでした。
後年、自分自身がシカゴに住めて、嬉しかったもんね(ミーハーな奴)。
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あと、『草迷宮・草空間』も大好きでした。草君もいいけど、あのグラサンのお友達がよかったなあ。(名前を思い出せない〜!)
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はるる