宗教と女
- 作者: 島薗進
- 出版社/メーカー: 春秋社
- 発売日: 2006/11/01
- メディア: 単行本
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この本の表紙には
善を目指して生きると主張しても、実際には利己的な欲望や他者との葛藤を避けられず、他者を傷つけたり、暴力に巻き込まれたりせざるをえない。自らが苦しむのは自然の力や暴力により「こうむる悪」を受けるからだけではなく、自らが「おかす悪」を避けられないからである。
とあります。
宗教を考えるとき、悪の問題は避けられないので、ほほうと思い、買いました。
第一章 悪に向き合う宗教(島薗進)
第二章 日本の宗教文化における悪と他者(朴奎泰)
第三章 女と性と悪(源淳子)
第四章 悪と誠(高橋原)
鼎談 日本人にとって悪とは何か(藤田正勝・佐藤弘夫・島薗進)
という内容です。
第三章を読んで見ましたが、教えられること多し。お釈迦さまがそこまで女嫌いであらしゃったとは。女性に対する態度において、イエスと釈迦は全然違いますね。
にもかかわらず、宗教組織としてみると、女性排除のあり方が仏教とキリスト教はいやに似ている。
それはつまり、男は「女と性を宗教から分離する」(148頁)からでしょうか。
いやはや、まったくもう。
女性が宗教に深く関与すると、宗教のあり方も組織の作り方から始まって、いろいろと違ってきそうです。
はるる