『中世とは何か』

 東京から帰宅。

 『中世とは何か』を読了。
 自分の西洋中世理解が古かったことを認識。

 そして、すっかりル・ゴフ先生が語る西洋中世に魅了されてしまった。
 フランス人に生まれていたら、迷わず中世史を勉強していたなあ。

 翻訳されているル・ゴフが書いた本を全部読みたくなってしまいましたよ。
 (ル・ゴフの著作のうち、これまでに読んだことがあるのは、『煉獄の誕生』くらいです。『歴史と記憶』は持っているけど、読んでない…。)

 

中世とは何か

中世とは何か

 

煉獄の誕生 (叢書・ウニベルシタス)

煉獄の誕生 (叢書・ウニベルシタス)

 

歴史と記憶 (叢書・ウニベルシタス)

歴史と記憶 (叢書・ウニベルシタス)



 また、この本の中で言及されている聖王ルイに大変興味をそそられてしまい、『聖王ルイ』を読みたくなって困りました。

 この王(聖王ルイ)は、もちろん勇敢で、信心深く、威厳に満ちてもいましたが、同時にまた、人々の間で生き生きと生きることを知ってもいたのです。キプロス島を前にして沈没寸前の船から逃げ出すようにせかされたとき、王は次のように言ったではありませんか。
 「私ほどに命を愛する者は、ほかにない。」(『中世とは何か』235p)

 

聖王ルイ

聖王ルイ


 それから、ル・ゴフが引用していたこの本も。

 

聖王ルイ―西欧十字軍とモンゴル帝国 (ちくま学芸文庫)

聖王ルイ―西欧十字軍とモンゴル帝国 (ちくま学芸文庫)


 ついでにこれも。(直接ルイには関係ないと思いますが。)

 

王の奇跡―王権の超自然的性格に関する研究/特にフランスとイギリスの場合

王の奇跡―王権の超自然的性格に関する研究/特にフランスとイギリスの場合


 この勢いでデュビィの『ヨーロッパの中世』を読むべきか、それとも別の本にすべきか。
 
 ただ今、いささか迷っております。

 

ヨーロッパの中世―芸術と社会

ヨーロッパの中世―芸術と社会

 はるる