さらに近況

 先日、病院の定期検診の待ち時間の間、夢中で読んでいたのが『幸田文 きもの帖』。


幸田文 きもの帖

幸田文 きもの帖


 やはり何度読んでも、幸田文の文章は素晴らしい!

 そして、そこに書かれている生きる姿勢、暮らしの流儀における気骨の通り方に、はっと襟を正し背筋を正されます。

 というわけで、最近すっかり幸田文熱がぶり返しつつある私です。

 図書館から『幸田文全集』を一巻ずつ借りては一つ、二つ短い随筆を読むのが、現在の息抜きとなっています。


 このままだと、『幸田文 しつけ帖』も『幸田文 台所帖』も読んでしまいそうです。すっかり平凡社の思う壺にはまってしまっています。

 さらに、『幸田家のしつけ』まで読んでしまいそうです。自分で自分をしつけ直そうか、などと半分真剣に考えていたりして。

 ますます、平凡社の術中にはまってしまいますがな。


 

幸田文しつけ帖

幸田文しつけ帖

 

幸田文 台所帖

幸田文 台所帖

 

幸田家のしつけ (平凡社新書)

幸田家のしつけ (平凡社新書)


 
 さらに、私の愛する堀江敏幸の新刊も出て、文庫本も出て、嬉しい限りなのですが、読む暇がね…。

 

彼女のいる背表紙

彼女のいる背表紙

 これは、クロワッサンに連載されていた時から、楽しんで読んでいたもの。なかなか単行本にならないので、どうしたのかと気を揉んでいましたら、とうとう出ました。

 

もののはずみ (角川文庫)

もののはずみ (角川文庫)

 文庫本になったので、読もうかしら、と。

 
 で、仕事の合間にYOUTUBEマイケル・ジャクソンの懐かしい映像なんぞ観て、しみじみしております。

 別段ファンというわけでもなかったのですが、なんだかんだ言っても、彼は私の青春の一部であったなあと改めて感じまして。
 上の世代がプレスリーが亡くなった時に感じた感慨はこんなものだったのかしら等と思ったりしております。


 マイケル・ジャクソンは整形手術も含めてなんだか痛々しい人で、私にとっては見ているとつらくなる人でしたが。

 今でもすごく印象に残っているのは、まさに全盛期の1984グラミー賞で7つめだったかの賞を獲得した時に、いやだけどと言いつつファンのためにとサングラスをはずした姿。
 この人本当はとってもshyなんだなあと強烈に印象付けられて、いまだに覚えています。

 で、恐ろしく便利になった今、見ることができるのですね、その映像を。


 


 何故にキャサリン・ヘップバーンの名前がここで出るのかよくわかりませんが、K・ヘップバーンファンの私としては、単純に嬉しかったりして。(親友だったのっ?とびっくり。)


 ムーンウォークも、人間業と思えなかったですしねえ。(どーやってやるのか、分らん。)
 この人のダンスは本当に神業と感じていたことを思い出しました。
 

 あの衝撃は、ジーン・ケリージュディ・ガーランドのダンスを初めて見て、度肝を抜かれたときの驚きと似てました。

 
 


 初めてムーンウォークを披露した映像。

 で、あらためてこういう映像を見ると、大変なお仕事だなあと感銘を受けてしまいましたよ。

 コンサートするのに、振付その他を綿密に打ち合わせて考えて、練習して、入念にリハーサルして…と膨大な時間と手間をかけて本番があるのだなあと映像をみつつ、ほとほと感心してしまいました。相当体力いりますね、この仕事。

 縦横無尽に舞台の上を動いて踊って、息切れ一つしないで歌うことに、体力のない私はほとほと感嘆した次第。

 まあ、こういう仕事をする人にとっては当然すぎる最低限の基本なのでしょうけれども。

 毎日きちんと体を鍛えていたのでしょうね、やはり。

 単純な私はそれだけで尊敬してしまう(^_^;)。


 

 リハーサル風景。真剣になさってますなあ。

 まさにプロって感じで尊敬してしまう。何であれ、自分の仕事に全力を傾けている人は素晴らしい。

 
一度彼のライブを見に行くべきであったと、いつものように後悔先立たずをする私でありました。
 

今はあの世で彼が幸せでありますようにと祈るばかりです。


 

 







 あの大ヒット曲、Thrillerは、実はあまり好きではない。歌はうまいと感心するばかりなのですが。

 はるる