ランス

 この間の日曜日、ランスに行ってきました。

 ランスと言えば、大聖堂。クローヴィスが洗礼を受け、シャルル7世の戴冠式ジャンヌ・ダルクが出た場所です。

 というわけで、大聖堂に入った時、ちょっと感動いたしました。

 祭壇に向かって進んでいくと床に、ここでクローヴィスが洗礼を受けたという旨が書かれた石板がはめ込まれていて、私はその上に立ち、ここからいわばフランスのキリスト教の歴史は始まったわけだなあと感無量。

 ランス大聖堂は二回大きな被害を受けていて、特に第一次世界大戦の時は、もう無茶苦茶に破壊されているんですね。知らなかったけど。

 第一次世界大戦での被害状況の写真もガイドのおじさんに見せてもらいましたが、もう廃墟でした。壁は残っていても天井は全部崩れ落ちていて、空が見えている。

 それを根性でここまで修復したのですから、大したものです。

 第一次世界大戦の時の経験を踏まえて、第二次世界大戦のときはステンドグラスを全部とりはずして、どこかの地下室に保存しておいたのだそうで、聖堂を守ろうという意欲に圧倒されました。

 来年が献堂だか建築だかの800年記念なのだそうで、現在、大聖堂は外部の一部を修復中でした。でも、入口のすぐそばにある有名な微笑みの天使像は見ましたよ。

 昔は、外側の壁を埋め尽くす様々な像や浮き彫りに彩色が施されていたわけで、それはそれはカラフルだったことでしょう。
 ちょっと韓国のお寺とか王宮みたいだったのかなーと想像してみたりしてました。
 ほんの一部、まだその彩色が残っているところもあり、興味深かったです。

ところで、このランス(Reims)という地名、私はどうしても正しく発音できません。フランス人に日曜日にランスに行くという話をする度に「え?どこ?」と何度も聞き返され、しまいには、「そうか、とにかくはるるは、日曜日にパリ市内ではなく autres ville(ほかの町)に行くんだね」と言われる始末。ううう。

 この教訓を鑑み、ランスから戻った翌日、私は「ランスに行ってきた」というと同時に、ランスのつづりを言うことにしました。

 すると、フランス人の皆様は一様に、やっとわかったぞという感じで、「Reims!」と叫ばれるのですが、その発音を聞きつつも、どうしてそんなに私の発音が駄目なのか、私にはよくわからないのであります。

 いや、確かに彼らの発音と私の発音が違うのは認めるのですが、そんなに全然違う音出しているんですかね、私。謎です。

 Rの発音は難しいからねえと、あるフランス人が私の発音矯正を試み、「アルルルルル・・・・」と言えというのですが、これが難しい。

 フランス人は死ぬまで「アルルルルルルルルルルルルル・・・・・・・・」と言い続けられそうな勢いで、Rを発音なさるのですが、私は「アルル」くらいで終わってしまう。

 もう、アルルの女と呼んでくれって感じ。

 まあ、はるるはフランス語では「あるる」だからなあ、って何も関係ないですけど。

 はるる