英語で討論

 この二日間、会議は言語別の小グループに分かれてある課題について作業をしています。

 私は英語・ドイツ語グループで、英語・ドイツ語の通訳者が一人つきました。

 要するに、私はもう自力で英語の海で泳げと独り立ちを余儀なくされたわけです。

 今までは自分の英語力がかなり不安だったので、会議における私の発言を通訳の人に訳してもらっていたのですが、その人は、別のグループ(英語・中国語・日本語グループ)に行ってしまったため、自力本願と相成りました。

 もう日本語で考えている暇などないため、英語で思考して英語で話す。
 少しでも洗練された、語彙豊かな英語を話したいなんて見栄はどっかに吹っ飛んで、とりあえず自分の思考が正しく相手に伝われば、もう何でもいいやになって、話す。

 すると、とりあえず議論のスピードについていけるし、思ったよりも素早く英語で話せました。オドロキ。

 あと、一週間以上英語を聞き話す日々が続いたせいか、アメリカにいたころ使っていて、これまで忘れていた言い回しや単語が蘇ってきつつあり、思いがけず自分の中からひょいひょいと英語が出てきて、我ながら変な感じでした。

 脳の仕組みって、どうなっているのやら。

 とはいえ、かなり込み入った話をするときは、「私の考えていることを英語で表現するのに、少し時間をくれ〜!」と訴えて時間稼ぎをしたりしつつ、必死で話したのでありました。

 たとえて言うとこうだとか、こういうイメージなんだと懸命に話して、アメリカ人出席者が、それはつまりこういうことかなと助けてくれたりしながら、なんとか任務完了。はあ。
 会議が終わったとき、脳味噌はもう豆腐状態でした。

 でも、心は満たされていると感じ、不思議だな〜と思いました。下手でもなんでも直接話してコミュニケーションできるというのは、不思議な充足感がありますね。

 はあ、やれやれ終わった〜と夕食をとりに食堂に行くと、(英語は話せない)フランス人たちが、にこやかに「はるる、空いているからここに座りなさい」と手招きしてくれて同じテーブルになり、今度は必至でフランス語で話すことに(^_^;)。

 ま、こちらの下手なフランス語を聞いて理解しなければならない相手も大変だったと思いますが。
 全身耳にして聞いてるって感じでしたもので。

 金曜日の午前中は休みとなったので、サントシャペル見物に出かけることになりました。共に行くのは台湾人。
 珍道中になるかも。それもまたよし、です。

 はるる