レベル6

 昔、宮部みゆきの『レベル7』という本を読んだことがあります。

レベル7(セブン) (新潮文庫)

レベル7(セブン) (新潮文庫)

 今でも覚えているのは、「レベル7まで行ったら戻れない」という言葉。

 福島第一原発の事故が、放出された放射能の推定量から、レベル6に相当するというニュースを読んだとき、頭をよぎったのが、その言葉でした。(小説の内容とは全然関係なくてすみませんが。)

 CNNに登場した米国の研究者たちは事故直後からそんなこと(スリーマイルは超えている、チェルノブイリに近い)を言っていましたが、うーん、やはりそうだったか。

 これは京都大学原子炉実験所助教小出裕章氏への電話インタビューの内容です。

 http://www.the-journal.jp/contents/jimbo/mb/post_100.html

 PC版の方に寄せられたコメントを読むと、人々の不安をいたずらに煽って科学者らしくない、チェルノブイリと比較するのは無意味だといった批判も散見されますが、レベル6の事態をみると、煽っていたわけでは全くなく、この方は冷静に科学者として発言されていると思います。 
 
 以下の資料は、直接福島原発に関するものではないですが、多くの人に読んでいただけたらと思い、ここに貼ります。
 同じ小出氏の講演における資料です。

 http://stop-kaminoseki.net/shiryo/20110320yanai.pdf

 それと、聞いていて足の裏がぞわぞわするほど怖くなったのが、下の広瀬隆氏の福島原発で何が起こっているかについての話でした。(いたずらに人を煽ってパニックにさせると非難する方もおられるでしょう。)
 
  DAYSから視る日々

※前半30分ほどが広河隆一氏の報告で、後半が広瀬氏の話です。

 今、海水をかけて原子炉を冷やしていますが、それがいかに危険なことか、水素爆発なるものが何を意味するのかといったことなど、初めてやっと分りました(分ったと断言するにはいささか自信なし。)

 広瀬さんが言及されていたアメリカのサイト

 UCS: Independent Science, Practical Solutions | Union of Concerned Scientists

 日本の原発に関連したことは以下にまとめられています。
 
 http://allthingsnuclear.org/tagged/Japan_nuclear

 広瀬さんの『東京に原発を!』を読んで、私は過去に一時期、六ヶ所再処理工場反対運動に首を突っ込んだのでした。(その後、危機感も薄れ、すっかり御無沙汰。我ながら情けない。)

東京に原発を! (集英社文庫)

東京に原発を! (集英社文庫)

原子炉時限爆弾

原子炉時限爆弾

 これも読まねば。

 仕事もしないといけないのだが。うう。

 はるる