お久しぶりです

 結構よれよれになりつつ、連休に突入。
 本当なら、連休中休みなしだったのですが、身体の調子がよくないこともあり、急遽、休みをとれることになりました。助かった〜。

 仕事の傍ら、細々と原発関連の本を読む日々でした。

 『原子炉時限爆弾』も読みました。よもや私が、地球の力学的構造や日本列島のなりたちについて懸命に読む日が来ようとは。

 私としては、科学的に説得力のある本だと思いましたが。

 

原子炉時限爆弾

原子炉時限爆弾

 『三陸海岸津波』も読み、今回壊滅的被害を受けた場所が、以前も壊滅的な打撃を受けていたことが、心に重くのしかかりました。
 特に最後、著者の吉村昭氏が明治から昭和の間で3度大津波にあったが、被害者数も回を重ねるたびに減っているという、未来に対して、明るく前向きの調子で締めくくっている個所を読んだ後は、なんだか心の整理がつかず、しばらく外に出て無言で歩き回って気持ちを落ち着けたほどでした。

三陸海岸大津波 (文春文庫)

三陸海岸大津波 (文春文庫)

 
 また、『朽ちていった命』も読んで、あらためて放射線の恐ろしさに戦慄しました。
 JCO臨界事故の犠牲者となった大内久氏の被曝してから死去されるまでの83日間の記録。
 こういう重大な事故が、しかしあっという間に風化してしまうというのも、また恐ろしい。
 私の中で、この事故は「あら大変ね」で終わった事故だった。
 無知ほど怖いものはない。
 
 
朽ちていった命:被曝治療83日間の記録 (新潮文庫)

朽ちていった命:被曝治療83日間の記録 (新潮文庫)

 現在、反芻するように、その内容を一つひとつ噛みしめながら読んでいるのが、『松下竜一未刊行著作集5 平和・反原発の方向』です。

 

平和・反原発の方向 (松下竜一未刊行著作集)

平和・反原発の方向 (松下竜一未刊行著作集)

 同じシリーズの第4巻『環境権の過程』も入手し、これからゆっくり読んでいくつもりです。

 はるる