帰省直前
雨で涼しくなり、嬉しいはるるでございます。
先週、被災地に行ってきました。石巻、気仙沼、陸前高田、大船渡、釜石、大槌町に行きました。(多少、物資など届けましたが、ボランティアをしに行ったわけではないです。)
写真やテレビで見てはいても、二次元で見るのと、三次元で見るのとは、体感する衝撃が異なるということを、身をもって知った数日間でした。
津波で破壊された家屋が撤去されて、ただただ雑草が茂るただ広い空間が広がる陸前高田の風景が目に焼きついて、常に頭の片隅にあります。
他の街も、5か月たっても信号が復活していない十字路、堤防を突き破って道路にせり出したままの大きな船(戦艦ヤマトと勝手に我らは呼んでました)、家の中に流れ込んだ、土砂や様々な物がいまだに手つかずのままの家やクリニック、土砂をのっけたままのアーケード。
こうした光景をほんのちょっと見ていただけで応えた私は、これを毎日見る人びとのことを慮って、なんとも言えない気分になりました。
そんななか、石巻で繁華街だったことがまったく信じられない荒涼とした風景の片隅に雑草に交じって、なぜかトマトがひょろりと伸びて、二つの実をつけていたのが、妙に記憶に残っています。
やっと、東北が立体となって私の中に入ってきた感じです。(これまで、私は西の人間だしと、東北の苦しみがどこかで他人事だった私です。すみません。松本復興大臣を笑えません。)
旅の間、眺めていた『復興支援地図』の中の被災地図も、なんというか、いささかではあっても血が通ったものになりました。
これから、今の自分の状況の中で何ができるのか、考えています。
- 作者: 昭文社出版編集部
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とりあえず、帰りの飛行機の中で読むのは、『菅江真澄と旅する』にしようかなどと、考えていますが。
- 作者: 安水稔和
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ところで、9月の初めにどっと小出裕章先生の本が3冊も出るのですね。
読むつもりですが、暇があるかしら。
はるる