松下竜一から派生する

 気付けば一か月以上も更新しないまま、月日がたっておりました。

 私は音無しの構えの間も、松下竜一を読み続けていました。

 『松下竜一未刊行著作集』全5巻を読み終わり、『豆腐屋の四季』と『ルイズ』も読了しました。

 

かもめ来るころ (松下竜一未刊行著作集 1)

かもめ来るころ (松下竜一未刊行著作集 1)

 

出会いの風 (松下竜一未刊行著作集)

出会いの風 (松下竜一未刊行著作集)

 

草の根のあかり (松下竜一未刊行著作集)

草の根のあかり (松下竜一未刊行著作集)

 

環境権の過程 (松下竜一未刊行著作集 4)

環境権の過程 (松下竜一未刊行著作集 4)

 

平和・反原発の方向 (松下竜一未刊行著作集)

平和・反原発の方向 (松下竜一未刊行著作集)

 

豆腐屋の四季 ある青春の記録 (講談社文芸文庫)

豆腐屋の四季 ある青春の記録 (講談社文芸文庫)

 

ルイズ 父に貰いし名は (講談社文芸文庫)

ルイズ 父に貰いし名は (講談社文芸文庫)

 なんだか『松下竜一その仕事』全30巻を買うかどうかの瀬戸際まで来てる気も…(^_^;)。

 それと、松下竜一から導かれて、やっと『苦海浄土 わが水俣病』を読みました。
 こんなにすごい本をなぜ、今まで読まなかったかと心から後悔する読書体験となりました。

 

苦海浄土―わが水俣病 (講談社文庫)

苦海浄土―わが水俣病 (講談社文庫)


 続きを読まいでおくものか、というわけで、第二部、第三部揃ってお得(?)な池澤夏樹個人編集の『世界文学全集』版の『苦海浄土』を購入。
 ただ今、第二部を読んでいます。

 

苦海浄土 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)

苦海浄土 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)

 この本の難点は、恐ろしく分厚くて(770ページ以上ある!)、ちょっと持ち歩くには重すぎるという点ですね。
 しっかりと机に向かって読むしかない。
 まあ、お気軽に読めるような内容の本ではないので、いいですけど。

 さらに石牟礼道子に引きずられるように、渡辺京二氏の評論集『アーリイモダンの夢』を読みました。(それ以前からこの人の本をぼつぼつ読んでいましたが、石牟礼道子さんの原稿の清書をしていた方とは知りませんでした。無知。)

 

アーリイモダンの夢

アーリイモダンの夢

 そしてそして、この本から、とうとう私はイリイチにたどり着きました。
(一番とっつき易げな)『生きる意味』『生きる希望』を読んでいるところであります。

 

生きる意味―「システム」「責任」「生命」への批判

生きる意味―「システム」「責任」「生命」への批判

 

生きる希望―イバン・イリイチの遺言

生きる希望―イバン・イリイチの遺言

 こうして読んでいくと、松下竜一からイリイチまで思想が同じカテゴリーに入るというのか、ああ仲間だなということをつくづくと感じます。

 また松下竜一から派生するもう一つの流れとしては、前田俊彦、紙野柳蔵といった人びとの思想があると思われ、そちらも少しずつ読んでいます。(とはいえ紙野氏の著作や発言集はまだ入手できておらず。)

 

百姓は米をつくらず田をつくる

百姓は米をつくらず田をつくる

 

怨怒の民―カネミ油症患者の記録 (1973年)

怨怒の民―カネミ油症患者の記録 (1973年)

 そんなこんなであれこれ読んでいるうち、勢い余って(?)、「ゆっくりノートブック」シリーズ1〜4巻を古本屋で買ってしまいました。(ちなみに5巻は前に読んだ『いよいよローカルの時代』。)

 

そろそろスローフード―今、何をどう食べるのか? (ゆっくりノートブック)

そろそろスローフード―今、何をどう食べるのか? (ゆっくりノートブック)

 

 

エコとピースの交差点―ラミス先生のわくわく平和学 (ゆっくりノートブック)

エコとピースの交差点―ラミス先生のわくわく平和学 (ゆっくりノートブック)

 

ゆるゆるスローなべてるの家―ぬけます、おります、なまけます (ゆっくりノートブック)

ゆるゆるスローなべてるの家―ぬけます、おります、なまけます (ゆっくりノートブック)

 今、島村奈津さんと辻信一さんの対談が収録されている第1巻をちょこちょこ読んでいます。

 昨日は、知多半島に行きました。戦跡めぐりの旅。非常に興味深かった!
 普通拝見できない場所の防空壕跡とか入りました。

 そして、私はあの戦争について、何にも知らないんだなあという無知の知を悟りました。
 これから、もっとそちら方面も学びたいな。

 ところで私、半田市がすっごく気に行ってしまいました。また、半田市に行きたいなあ。

 それにしても、昨日まで私は知多半島渥美半島を完全に取り違えておりました。なんという地理音痴。
 もう名古屋に本格的に住み始めてから5年経つのに!

 はるる