風邪をひきそな名古屋にてTPPを思う

 パリにいたなんてことは、遥か彼方の記憶になりにけり、のはるるでございます。

 本日は、仕事場に持って来た衣類すべてを身につけてなおかつ寒いという天気とあいなり、風邪をひきそうでちょっと怖いのでありまする。

 予定されていた仕事がなくなったので、ちょっとホッとして久し振りの更新なんぞしています。
 10月の中旬は怒涛のスケジュールで体が持つか不安でしたが(今日は北九州、明日は広島、その後仙台と、文字通り東奔西走の日々)、なんとか乗り切りました。

 しかしその反動で、今週、やる気の出ないこと、出ないこと。それでも、懸命に仕事をしておりましたが、今日、ちょっと緊張が途切れてます、はい。

 仙台での仕事の帰り、空港内の本屋でぼんやり本を眺めていたら、光野桃さんの新刊に気が付きました。

 おおっ、新刊が出ていたとは知りませんでした!

 かなり緊張した仕事が終了して安堵していた勢いもあってすぐさま購入し、帰りのボンバルディアと電車の中で読み継ぎ、その日のうちに読了しました。

 なんせ、帯の惹句が「今までの服が似合わなくなったあなたへ」で、最近、このことを痛感している私は、もう買うしかない!という感じで買って一気読みしたわけです、はい。


 

おしゃれの幸福論

おしゃれの幸福論


  これは、前著の『あなたは欠けた月ではない』からの流れを引き継いだ本で、要するに、女性性を大切に、「素」の自分を大切に生きていけという話なのですが、それとファッションを結びつけるところが、この人の真骨頂ですね。

あなたは欠けた月ではない

あなたは欠けた月ではない


 自分の好きな服を厳選して、それだけを身につけてみるというのも今の自分には必要かもなどと考えつつ、TPPについて考える昨今(我ながらどーいうつながりが…)。

 どうにもこのTPPというのが、私には合点がいかず、どうして安部首相がこれを推進したくてたまらないのか、彼は「国益」といっているが、それは「大企業益」の間違いではないのか、自分の国の食糧自給率をこれ以上引き下げて、何が嬉しいのか、どうにもこうにも理解できないのです。

 いや、首相は国民のためにあると思うから理解できないのであって、大企業の仲間で1%側にいる人と思えば、何の不思議もないのですが。

 いろいろとTPPについて調べて行けばいくほど、TPPは、国家を超えた大企業のためのものでしかないという印象が深まり、とても怖いのですが、どうやって反対したらよいのか、徒手空拳の「下々のみなさん」の一人でしかない私は、呆然とするばかり。

 確か、『(株)貧困大国アメリカ』にアメリカの議員もTPPの内容を知る権限がないと書かれていたと記憶しているのですが、国家をもないがしろにして、大企業(多国籍企業)が世界を支配するというのが、本当に不気味です。



 なんといっても、多国籍企業が国を相手取って訴訟を起こせるというISD条項(投資家対国家間の紛争解決条項)が盛り込まれているというのが、恐ろしい。


 TPPが人類の歴史において、一つの転換点になるかもしれない、その可能性はある、と不安。(って、ここでこんなこと言っているだけでは駄目なのよね…。)

 この動画は衝撃でした。

 


 かつて、『ザ・コーポレーション』というドキュメンタリーを観ましたが、最初の方で、「企業」は「法人」で「人」である、ではどんな人かというと、「サイコパス」であると言われていた(私の記憶が正しければ)のを思い出しました。

 

ザ・コーポレーション [DVD]

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 エマニュエル・トッドの本を読まないと。
 中野剛志さんの本も。この方の本は買ったのに、恥ずかしながら積読状態(^_^;)。。

自由貿易は、民主主義を滅ぼす

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TPP亡国論 (集英社新書)

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反・自由貿易論 (新潮新書)

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はるる