Do little

 ドリトル先生を英語で読もうと図書館で『ドリトル先生航海記』の原書The Voyages of Doctor Dolittleを借りて読みました。

 で、何が驚いたって、まず、ドリトル先生のお名前ですね。Do little(辞書には、殆ど効果がないとか、役に立たないという意味があると解説されてますが、殆ど何もしないもんね〜という脱力系のお名前という印象)だったとは!

 表紙を見てびっくりしました、はい。

 名前で驚いたのは、ムーミンシリーズに登場する、我が愛するスナフキンが、原作ではスナフキンという名ではないと知った時以来かも。


The Voyages of Doctor Dolittle (Doctor Dolittle Series)

The Voyages of Doctor Dolittle (Doctor Dolittle Series)


 インディアンに関する記述やドリトル先生が島の王様になって統治するあたりは、あ〜オリエンタリズムだなあ、「白人の重荷」言説そのまんまだあ〜と、改めて書かれた時代を感じてしまいましたが。

 そういう意味では、子供にこれを読ませていいのかという疑問が湧いたのも事実ですが、冒頭のドリトル先生とトミーが知りあう場面や、犬が証言者になって行われる裁判とか、子供の頃わくわくしながら読んだ部分を半世紀近く生きてから読み返すのは、なかなか楽しい体験でもありました。

 最近、読み進めている庄野潤三さんの本にも、よくドリトル先生シリーズが登場しますしね。

 はるる