復活祭

 「なぜ、生きておられる方を死者の中に捜すのか。
  あの方は、ここにはおられない。復活なさったのだ。」
                    (ルカ24:6)

 主のご復活、おめでとうございます。

 今年は、かなり早いイースターとなりました。3月25日は普通、マリアへのお告げの日(マリアに天使ガブリエルがあなたはみごもって男の子を産む、その子にイエスと名づけなさいと告げた日)ですが、今年は聖金曜日(イエスが十字架上で亡くなった日)に当たりました。生と死がぴったりと重なり合ったような日となり、感慨深いものがありました。
 私は、「私の神である主は生きておられる」という旧約聖書の言葉がとても好きで、これを唱えると心の底から力が湧いてくるように感じますが、この復活祭の季節には、この「生きている神」をなお更強く感じます。この方は命に満ちた、生きることそのもの、死の影がない、命そのもので、だからこそ、死を本当に過ぎこして、死をも変容することが出来た方なのだ、と。

 
先日、ガンジーによる「七つの社会的罪」の内容を読み、感銘を受けました。

1 理念なき政治(Politics without Principles)
2 労働なき富 (Wealth without Work)
3 良心なき快楽(Pleasure without Conscience)
4 人格なき学識(Knowledge without Character)
5 道徳なき商業(Commerce without Morality)
6 人間性なき科学(Science without Humanity)
7 献身なき信仰 (Worship without Sacrifice)

 今の世界に、この七つの社会的罪は溢れかえっている、そう思います。個人的には、「人格なき学識」と「献身なき信仰」が一番、ぐさりときました。
 「労働なき富」「道徳なき商業」…。今の第一世界を中心とした資本主義社会の問題点、ずばりですね。やはり、ガンジーはなんだかんだと言われていても、こうした言葉を遺してくれただけで偉大だと思ってしまいます。

はるる