帰国前夜

 いよいよ明日、日本に帰国です。たったの5週間足らずのパリ滞在でしたが、それなりに帰る前の日というのはしみじみするものですね。いろんな人とさよならしつつ、ちょっとセンチメンタルな気分になったりして。
 午後、ちょっぴり滞在場所界隈を散策。
 つい本屋さんに入ったりして^^;。
 何も買いませんでしたよ、さすがに。感情が帰国モードになっていた上、荷物作ってみたらコピーやら本やらで、ずしっと重く、ヤバイ…と理性がしっかりと主導権を握ってましたからね。
 あ、例の迷っていた本、買いませんでした。

 フランスでフランス人と日常生活を共にしてみて、生活習慣の微妙なところがアメリカとは違うので、面白かったですね。アメリカでは、使用していない時のトイレのドアは、絶対開けておかないといけないのですが、フランスは日本同様閉めていたし、ナイフとフォークの使い方もマナーが違っていたし。まあいろいろと。
 当たり前ですけど、西洋と一口にいってもいろいろ違うわけやね、と一人納得。

 フランスの印象は?と問われたら、フランス人は本当に話すという行為が好きみたいだと答えたい。 
 話している彼らに話すということへの情熱を感じました。明晰に己の考えていること、感じていることを他者に伝えることに喜びを感じているように見えました。まあ、私の周辺にいた人たちがたまたまそうだっただけかも知れませんけど。 
 今週はブリテン島からおいでの方々ともお付き合いがあったので、なんか雰囲気が全然違うなあ、連合王国の人びとのほうが話し方一つとってもフランス人よりずっと静かだし、声の出し方が日本人的だし、などと思ってました。
 そう、声の出し方が違うのです!フランス人はおなかの底から声を出す。日本人は口だけで声出している感じです。UKの方々もそうでしたが。(たまたまかもしれない。一人を除いて後はみな、スコットランド人だったというのも関係しているのかも?)
 だから、私がフランス語を話すと、なんて厚みのない薄っぺらな紙一枚みたいなフランス語なんだろうと感じていました。フランス人が話すと、どかーんと上下左右にたっぷりお肉がついてます!って感じの厚みのある肉感的なフランス語になるのに。これは声の出し方だなと言葉のやり取りするたびに思い知らされてました。

 それでは。明日、出発前に最後のパリからの更新をするかも知れません。

 はるる