へろへろしつつ戦前の教会

 なんかもうこのところ、へろへろのよれよれで、なんだか生きているのがつらいって感じです。

 早く休みになれ〜!

 あ、でも年末年始に留守にするので、前倒しで年明けの仕事を大晦日までに終わらせておかねばならんのですわね・・・。ああ〜(T_T)。


 このところ戦前の日本のカトリックのことをあれこれ考えているので、その一環で『古教会への誘い』なぞを眺めております。

 

古教会への誘い―Old Japanese Churches

古教会への誘い―Old Japanese Churches

 こういう地方にはるばるやってきてこんな小さい教会を建てた(であろう)パリミッション会(MEP)の神父さんはどんなことを考えていたのだろう、などと考えながら写真を見てました(静岡の谷津教会とかね。もちろん、大きく立派な教会の写真もいくつも掲載されております。)

 MEPといえば、先日、崎津教会を建てて、そこで生涯を終えたハルブ神父についての本である、『よみがえる明治の宣教師 ハルブ神父の生涯』を読了しました。

よみがえる明治の宣教師 ハルブ神父の生涯

よみがえる明治の宣教師 ハルブ神父の生涯


 普通の信徒の方らしき女性が書かれた本で、フランスにも調査に出かけ、何年もかけて資料を集めてこの本を書いたのは本当にすごいなあと感心してしまいました。水準もクリアしているし、こういう著作には素直に頭が下がります。

 調子にのって、『長崎居留地の西洋人』も読みました。


 

長崎居留地の西洋人―幕末・明治・大正・昭和

長崎居留地の西洋人―幕末・明治・大正・昭和


 資料として役に立つ感じ。よく調べてあります。

 追記:この本の欠点は、英語からの翻訳だったからか、フランス人宣教師の名前の多くが英語読みで書かれていること。フォルカードがフォルケイド、ローケーニュがローケイン、クーザンがカズンという具合。推測はつきますけれども、フランス語読みのほうが、日本では知られていると思うので、残念です。


 これに、『明治期長崎のキリスト教』を合わせると、立体的になる。
 といっても、まだまだこれから勉強ですが、ま、輪郭だけでもね。


 

 

 それから『長崎フランス物語』を読書中。先ずMEPについて書いてある3章を読み、人間という存在の不思議さ、奥深さを感じさせる第5章(「哀愁のリヨン商人ピニャテル・その愛」)を読んでから、第1章に戻ったところ。


長崎フランス物語

長崎フランス物語


 できる限り、MEPの神父関連の本に目を通そうと思い、目につくところから読んでいます。
 
 現在、ざっと読んだ、目を通しつつある、あるいは多少齧ったというものは:

 『メルメ・カション―幕末 フランス怪僧伝』(怪しい題名だ^^;)
 『幕末日仏交流記 フォルカード神父の琉球日記』
 『神父ド・ロの冒険』
 『ビリオン神父:現代日本カトリックの柱石』
 『ある明治の福祉像 ド・ロ神父の生涯』

といったところでしょうか。

 まだまだ日暮れて道遠し、と言う感が強いですが、気長にこれからも関連本を読んでいくつもりです。
 ・・・フランス語もなあ、もっとやらないと。

 ついでに、岩下壮一神父もちょっと気になるので『人間の分際』を読んでいます。
須賀敦子と9人のレリギオ』も岩下神父の章は読みました。(そもそも須賀敦子関連本なので、たとえ岩下神父が載っていなくても読まないわけにはいかない。)

 読むべき本は山とあって、まるで砂糖壺に堕ちた蟻のように、あっちを舐め、こっちを齧りして、うろうろしていますね…。

 


 

幕末日仏交流記―フォルカード神父の琉球日記 (中公文庫)

幕末日仏交流記―フォルカード神父の琉球日記 (中公文庫)


 

神父ド・ロの冒険

神父ド・ロの冒険


 


 

 
 

人間の分際―神父・岩下壮一 (聖母文庫)

人間の分際―神父・岩下壮一 (聖母文庫)


 


 はるる