我に返る

 昨日のわーい、わーい気分はどこへやら。
 あの後、冷静に今後の仕事の配分などをスケジュール表を睨みながら考えたらば、5日間の休みどころか、その休み期間中、数日は出勤しないと後がコワイという冷厳な現実に気づかされ、一挙に我に返りました。
 
 ああ、つかの間の喜びだったなあ。(T_T)

 まあ、2日間くらいは休みますけど。絶対休みますよ(ここで力んでどーする)。
 私は名古屋に来てから、まだどこにも行ってないのだから。
 せめてどこか一ヶ所でいいから名古屋らしい場所に行きたいぞ。
 名古屋城とか、徳川美術館とか、どこか。(これから調べます。)


 さて、前回触れた大正天皇の御製ですが。

 丸谷氏は『花火屋の大将』の中で、現在(2001年現在でしょうね)大正天皇がすごく人気で、それは原武史さんの『大正天皇』のせいだと書いておられますが、私はこの本が出版される前から、密かな大正天皇びいきでありました。 それは、『大正天皇』のせいではなく、この本が出版されるずっと以前読んだ丸谷才一のエッセイのせいであります。(どの本に収録されていたエッセイだったかは忘れてしまったけど。)
 だから、『大正天皇』が出たときは、とても嬉しかった。いそいそと読み、満足しました。

大正天皇 (朝日選書)

大正天皇 (朝日選書)

 
 話はそれますが、私は人から軽く扱われている歴史的人物に肩入れするという妙な性癖があります。判官びいきとはまた違う心性だと思うんだけど。
 例えば、ベルばらで軽侮されているルイ16世を昔からひいきにしてます。
 最近、フランスでルイ16世の再評価が進んでいるのが、嬉しいなあ。
 
 ええと、話をもとに戻しまして。
 
 大正天皇はどんな歌を詠んだか。

 軒近き山梨の花咲きしより夕ぐれおそき窓のうちかな

 うち霞む畑のすずなの花の上をおなじ色なるこてふとぶみゆ

 鶯やそそのかしけむ春寒みこもりし人のけさはきにけり

 河氷むすびにけらし池水にうかぶ木の葉の今朝はうごかず

 夕やみの空にみだれて飛ぶ蛍遠き花火をみるここちする

 
 私は決していい和歌・短歌の読み手ではないという自覚があるので、あまり偉そうなことはいえませんけど、いい歌だなあと感じ入りました。なんかたっぷりしていて、鷹揚で、帝王の詠む歌って感じがします。(天皇が詠む歌が即帝王調になるというものでもないと思ってます。)ひいき目に見てるかもしれませんが。

 というわけで、少しでも大正天皇のお歌が読めて嬉しかったです。自分で『大正天皇御集』を探して読もうという熱意はないもんで。

 今検索してみたら、結構最近に出ているんですね、『御集』。

大正天皇御集 おほみやびうた

大正天皇御集 おほみやびうた

 
 最後に全く違うことを書きます。
 ジャパンタイムズの記者に伊藤サムという方がおられ、彼が作成しているウェブサイトがあります。↓
 http://homepage1.nifty.com/samito/

 ここに英語特訓法として「やさしいたくさん」方式が推奨されており、ジャパンタイムズの新入記者が実際この特訓をやった記録も載っています。「身長の2倍日記」という題です。(「高原記者日記」の中にありますので、読みたい方はどうぞ。ただし、体裁がちと読みにくいので、そのつもりで。)

 ジャパンタイムズでは、レベル0くらいの欧米では1、2歳児が最初に読む絵本のようなものから大量に読ませ、どんどん英語のレベルを上げつつ、とにかく自分の身長の2倍になるだけの分量の本を読ませるという訓練を新米記者にさせるのだそうです。
 英語新聞の記者になるくらいの英語力の人でも一からやり直ししないと使えないということは、私のような英語力ではなお更やるべし!ということになるわけで、うーむ、読むの大好き人間の私にはうってつけの訓練法ではなかろうか、とかねがね思っていました。

 私は、このところずっと、自分の英語力を鍛えなおさないとまずい…と感じ続けており、これやってみたいなあと思ってはいたのですが、すらりとは実行に移しきれませんでした。

 ところが先日、さる図書館でずらりと英語学習者用のシリーズが本棚ひとつ分並んでいるのを見て、おお、これを借りれば「やさしいたくさん」がやれるではあーりませんか、といきなりその気になったんですね。
 早速、レベル1、レベル2のものを数冊借りて、昨日から読み始めました。

 長々と書いてますが、要するに、このブログの一部を「はるるの身長の2倍日記」化して、衆人環視のもと(←大げさ)怠け心に打ち勝ちたいと目論んでいるということです。
 読み終えた本の題名とページ数を書くくらいの簡単なもので、英語学習の励みにしようかな、と。
 …つ、続くといいなあ。
 すぐ続かなくなって、うまい言い訳を必死で探している自分の姿がちらつかないでもないです…。
 どーなるか!?

 ちなみに昨日読んだのはRemember Miranda。40ページちょっとでした。

Remember Miranda: Level 1 (Bookworms Series)

Remember Miranda: Level 1 (Bookworms Series)

 
 なんせレベル1だから、あっという間に読めて、知らない単語によるストレスもなく気楽〜。
 
 私の身長は161センチなので、2倍というと、3メートルを越すわけね。
 いつ達成できるのやら。
 そもそも、322センチ分の本って、一体何冊になるんだろ。

 いつまで続くか、新企画(?)の「身長の2倍日記」。
 
  はるる