お休み

 休むぞ!でやったこと。
 静修。
 古本屋に行く。
 幸田文を読む。
 名古屋市白壁地区(レトロな町並みということになっている)を散策。


 古本屋で買ったもの。
 『わたしの渡世日記』上・下
 『暗黒日記』(岩波文庫版)
 『勝海舟の嫁クララの明治日記』

 意図せずして日記尽くしになりました。

 

わたしの渡世日記〈上〉 (文春文庫)

わたしの渡世日記〈上〉 (文春文庫)

 
わたしの渡世日記〈下〉 (文春文庫)

わたしの渡世日記〈下〉 (文春文庫)

 古本屋で『高峰秀子の捨てられない荷物』を見つけて立ち読みしているうちに、ご当人の自伝を読みたくなり、古本屋の床に詰まれた文庫本を睨みまわすと、おお、上下そろいである!300円だしお買い得だっ!と買ってしまいました。立ち読みしていた本は買わなかったのであった^^;。
 

高峰秀子の捨てられない荷物 (文春文庫)

高峰秀子の捨てられない荷物 (文春文庫)

 『渡世日記』、一気に読みましたが、いやあ、高峰秀子ってすごい人ですね。文章がうまく、人間観察の目が鋭く、自分を冷静に客観視できる本当に頭がいい方です。敬意を抱きました。(それに一筋縄でいかなさそうな性格というのも、遠くで見ている分には面白そう。)
 それにしても、この養母はモンスターって感じですごい。こういう人がいるのかとびっくりしました。親だからといって、ああも他人の金(高峰秀子と志げさんは別人だ)を使えるという神経が分らない。(それは群ようこの母親にも感じていることで、エッセイで母親について触れられるたび、納得のいかなさを感じてしまう。)

 実を申せば、私は高峰秀子の映画を観たことがないのですが、この本を読んで俄然観てみたくなってしまいました。

 

暗黒日記―1942‐1945 (岩波文庫)

暗黒日記―1942‐1945 (岩波文庫)

 
勝海舟の嫁 クララの明治日記〈上〉 (中公文庫)

勝海舟の嫁 クララの明治日記〈上〉 (中公文庫)

 幸田文は『北愁』と『台所のおと』を読みました。ずっぽりと幸田文の世界に頭のてっぺんまで浸かって、己の人間の薄っぺらさにぞっとしたり、人生の知恵を教えられる思いで深く頷いたり。

北愁 (新潮文庫)

北愁 (新潮文庫)

台所のおと (講談社文庫)

台所のおと (講談社文庫)

 幸田文自身の結婚の経験を『北愁』ではこう使っているのか、『台所のおと』に納められたいくつかの短編ではそれぞれこう使っているのかと興味深く感じもしました。小説を書くとき材料をこのように料理するのか、と。

 散策は、帝国様式(というんだっけ)の市役所、県庁の建物に目を丸くし、川上貞奴の家にへええとつぶやき、徳川園の再建された庭園に、戦争というのはとことんロクでもないと腹を立てながら2時間ほどで終了。いい運動になりました。

 というわけで、今日からまた仕事にとりかかっているのですが、すぐそこで某大学が学園祭なんかやっているのでうるさいことこの上ないのでありました。やれやれ。

 「身長の2倍日記』(一応やってます)
 引き続き、Oxford Bookworms Libraryシリーズのものを読む。薄くて簡単なので、さくさく進む。
 Chritmas in Prague, HenryⅧ and His Six Wives, The Mystery of Allegra, Return toEarth を読了。

Christmas in Prague (Bookworms Series)

Christmas in Prague (Bookworms Series)

Henry VIII & His Six Wives (Oxford Bookworms Library)

Henry VIII & His Six Wives (Oxford Bookworms Library)

The Mystery of Allegra (Oxford Bookworm Library 2)

The Mystery of Allegra (Oxford Bookworm Library 2)

Return to Earth: 700 Headwords (Oxford Bookworms ELT)

Return to Earth: 700 Headwords (Oxford Bookworms ELT)

 Return to Earth、設定にぶっとぶ。
 人間全てをテレパスにしてしまえば、世界平和が達成できる(なんでやねん)という善意から、アメリカの科学者チームが、誰にも相談なしに勝手に生まれてくる子供を全員テレパスになるように、宇宙から操作、その結果…という暗い終わり方の話ですが、これはなんか今読むと、民主主義は全人類のためにいいのだといってせっせと広めようとしているアメリカとだぶって妙な気分がしました。

はるる