ピナコテーク

 雨の中、ピナコテーク美術館に行ってきました。

 ここでは今、広重およびゴッホの展覧会をやっています。

 

 正確に言うと、ピナコテーク1で広重の、2でゴッホの展覧会が開催されている。

http://www.pinacotheque.com/ 

 ゴッホが浮世絵の影響を受けたというのは有名な話ですが、この展覧会では、具体的に彼の絵のどの部分が、浮世絵の影響によるものか、広重の絵と共に解説されていて、興味深かったです。

 浮世絵の最大の影響は、彼の絵の構図にあるということが分かりました。

 驚いたのは、有名は「善いサマリア人」の絵の構図も広重の影響があるという指摘。
 本当か!?とちょっと驚きました。

 

 ピナコテーク1は狭い美術館なのですが、フランス人で押すな押すな状態で、かなり混んでました。しかも、広重の版画はAサイズを少し大きくしたくらいのものが多くて、人ごみの中では、いささか見にくかったのですが、それでも、感銘を受けました。

 これほど一挙に大量の広重を見たのは今回が初めてでしたが、こんなに素晴らしかったのかと目を開かれる思いがしました。

 何といってもその構図に瞠目し、なるほど、これはゴッホが心酔するわけだわと納得。
 そして、改めて、浮世絵の素晴らしさに開眼しました。
 思えば、かつてサンフランシスコで、私は根付の素晴らしさに目を開かれたものでしたが…。
 これは、あまり身近だと価値がよくわからないということなのか、単に海外にいるから私が日本のものを過大評価しているのか、その辺りは我ながら不明ですが、少なくとも、広重は好きになりました。

 ところで、
 先週のバスティーユでのデモ関連の映像を見つけたので、以下に貼り付けておきます。


 はるる