X JAPANライブ

 最後の更新から幾年月。
 もう誰も読んでない、けど、書いてしまう。

 というのは、感想を誰かに語りたいのに、家の者には通じないからです。

 何の感想かと言うと、昨夜出かけた、大阪城ホールでのX JAPANのアコースティックツアーの初日でございます。

 ええ、とうとう、ワタクシ、にわかX JAPANファンから一歩脱皮(?)しまして、ライブに出かけるまでになってしまったのでございます。(まあ、これが人生最初で最後でしょうが…。)

 7時過ぎに(7時開演のはずだったのだが、さすが噂通り?開場自体が約1時間遅れ)、個人的に3回見た(^-^;)ドキュメンタリー映画『We are X』(短縮版)の上映から始まり、8時過ぎから開演したコンサートは、11時過ぎまで続きましたが、大変満足いたしました。

 さすがプロというか、一流のエンターテイナーというか、ピアノを演奏するとき一音一音激痛が走るとインタビューで語っていたYOSHIKIが、そんなそぶりを微塵も見せずに、最後までピアノを見事に弾き切ったのには、すごいとしか言いようがありません。

 彼の出来にかかっていると言われたTOSHlもすばらしかったし、他の3人のメンバーもそれぞれ自分のやるべきことをきちんと果たしていた。さすが。

 クラシックのオンブラマイフや白鳥の湖といった曲から、アコースティック版の Silent Jealousy なんて珍しいものも聴けましたし、Toshlを含めた4人のギター演奏はフォークみたいでしたし、とにかく、幕の内弁当のように多様な内容を、3時間たっぷり楽しみました。

 コンサート(ライブ)前のインタビューで、昔の曲をやろうと思っている、Rose of Painとか、とYOSHIKIが語っていたので、どこでやるのだろうと思っていたら、アンコールの第一曲目だった。これをコンサートでやるのは、大変珍しいのでは?(って、YOUTUBEであれこれライブ映像を見たことがあるだけの私が、偉そうなこと言っても仕方ないのですが。)

 YOSHIKIのピアノ生演奏で、ENDLESS RAINを歌えたのも嬉しかったですね。
(ただ、I.Vの In the rain...を歌えたのも嬉しかったけど、この曲はやはりドラムがないと少し締まらない気が。)

 初めて公にYOSHIKIが演奏した(コンサートで、でしょうね)という、Voiceless Screamingなんて、その真の価値は理解できていないけど、貴重な演奏を聴いているのだろうなということだけは分かりました。

 とにかく、余計な演出なしで、ひたすら音楽を届けるぞという姿勢がお見事。

 あと、SUGIZOの誕生日が3日前だったから、とみんなでHappy Birthday to youを歌ったり、こういう形だから、みんなともっとやり取りできるね、と「何を聞きたい?」とYOSHIKIが繰り返し、客席に問うという場面など、なんというか、ああなるほど、ファンが家族とか、コンサートが居場所、生きる目的とYOSHIKIが言うのはこういうことか、と腑に落ちました。ファンとその対象となるバンドのコンサート会場は、家族的なんですねえ。

 HEROやAngel、Kiss the Skyを歌ってくれたので、La Venusもしてくれないかと期待したのですが、これはなし。Say Anythingもひそかに期待してたけど、なしでした。

 それでも、これまでで一番たくさんやったよとToshlが言っただけあって、20曲以上やってくれたのには、感涙もの。辛いだろうに、YOSHIKI、ありがとう!

 歩くのはリハビリにいいらしいよと、途中ステージを歩き回ってましたが、要するに、体がかなり辛かったのでしょう。なのに、そんなそぶりを見せずに、最後まで質の高い演奏を届けてくれたことに、本当に感謝します。

 あと、HEATHがそれなりにしゃべったのが、驚きだったかも。尼崎の人だから、大阪弁であいさつするかなと思ったけど、それはなかったですねえ。
「どう、地元の大阪でやるのは」とTOSHlに訊かたのに対して「まあまあです」と答え、観客から「え〜!」とブーイングを受けていたのが、可笑しかった。

 きざな格好つけが堂に入っていたSUGIZO、相変わらず飄々としていたPATAと、5人の個性も堪能。

 自死遺族という形で勝手につながりを感じているX JAPANのライブに行くことができて、神様に感謝。

 私の唯一の心残りは、Xジャンプができなかったこと。

 これは、いつかもう一度コンサートに行くべき…ということなのか?(の前に、チケットが取れないでしょう。今回手に入ったのは、まさにmiracleだったのだから。)

 というわけで、はあ、これでだいぶ気が済みました。

はるる