自宅療養中の読書
無事に退院はしたものの、やはり開腹手術でしたので、結構体への打撃は大きく、今は仕事を休んで家で養生しています。
で、養生の間に、これまで積読状態だった本を読もう!と思ってぼちぼち読んでいます。
恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』を夢中で読み、感動した勢いで青柳いづみこさんの『ショパン・コンクール』も読みました。(『ショパン・コンクール』の方は、最近少しずつ歩くようにしていて、その流れで近所の本屋さんを覗いたらあったので、つい購入)。
『蜜蜂と遠雷』に登場する輝かしき天才たちもすごいですが(三人ともそれぞれ持ち味が違っていて、みんな好きですね~)、私が一番共感したのは、天才ではない(であろう)高島明石でした。
これ、今年映画化されるようですが、一体、風間塵のピアノを、本に書かれているごとくに表現できるのかしら?と思ってしまいます。彼の音を作り出さないとならないピアニストはさぞかし大変であろう。
それに、栄伝亜夜のピアノもね。
王道を行くマサル・カルロス・レヴィ・アナトールのピアノが、実は一番再現(?)しやすいかも。
『ショパン・コンクール』の方は、2015年のコンクールの様子をNHKで観ていたので、それを思い出しつつ読みました。
素人の私には、皆さん上手いですね~としか思われないのに、プロが聴くと、こんなに個々のピアニストの欠点が露わになるのかというのが、この本を読んでの一番の驚きです。
あと、コンクールの過酷さと、審査の内幕があれれという感じだったのが、意外というか、まあそうだろうなというか。
それから、『はじめての明治史』を読み、『信仰と医学』を読み、『天皇と日本人』を読みました。
『信仰と医学』はルルドについての話で、カトリック系の本だと聖母出現とその後のベルナデッタの話で終わるところを、ルルドについてどんな本がどんな視点で書かれたかとか、その後の奇跡の実例を医学的に考えるとか、ほうほうと読みました。
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『天皇と日本人』はやはり外国人の視点はちょっと違うな~と思う所あり。
そして、つい昨日、帚木蓬生さんの『守教』上・下巻を読み終わり、感動の余韻に浸っています。