自分の世界を持つ人々

 私も、いつも原発やら資本主義を問い直すような本ばかりを読んでいるわけではないのであります。←誰に言い訳しているのやら(^_^;)。

 というわけで(って、どういうわけだか)、最近読んだのが『高峰秀子暮らしの流儀』。

 

高峰秀子 暮しの流儀 (とんぼの本)

高峰秀子 暮しの流儀 (とんぼの本)

 高峰さんの大変美しい写真の数々にうっとり。

 お顔の造作も美しいのですが、それよりも内なる精神の美しさが外ににじみ出ているような感じの美しさが、この方にはあるように感じられて、好きです。

 非常に意志的なものも感じますしね。

 整理整頓の方らしく、写真に残されているご自宅の部屋の清潔なること、整頓が行き届いていること、まことに頭が下がります。憧れるなあ、こういう人。

 暮れに実家に帰った際、『高峰秀子との仕事』1、2巻と『にんげん蚤の市』があったので、それを甥姪と遊ぶ傍ら読んだ結果、私の中でちょっと高峰秀子熱が上がって購入した本ですが、読んでよかった。

 

高峰秀子との仕事〈1〉初めての原稿依頼

高峰秀子との仕事〈1〉初めての原稿依頼

 

高峰秀子との仕事〈2〉忘れられないインタビュー

高峰秀子との仕事〈2〉忘れられないインタビュー

 

にんげん蚤の市 (文春文庫)

にんげん蚤の市 (文春文庫)


 高峰さんの文章は、昔『いいものみつけた』と『私の渡世日記』を読んで、いいなと思っていましたが、それ以上は読む事もありませんでした。

 また、大女優と言われているのに、主演作を未だ拝見したこともないという有様で、なんだかもったいないことしている気がしています。(原節子主演作は結構観ているくせに。)

 『浮雲』とか『二十四の瞳』とか、代表作だけでも観たいな。

浮雲 [DVD]

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二十四の瞳 デジタルリマスター2007 [DVD]

二十四の瞳 デジタルリマスター2007 [DVD]


 それと、今三分の二くらいまで読み終わっているのが、『私の小さな古本屋』。

わたしの小さな古本屋?倉敷「蟲文庫」に流れるやさしい時間

わたしの小さな古本屋?倉敷「蟲文庫」に流れるやさしい時間

 この人の文章もいいですね。前から密かなファンでブログは拝見しておりました。

 読み終わったら、感想を書いて見たい(けど、これからまた怒涛の日々に入り更新もままならなくなるので、どうなることやら。)

 どちらも、自分の世界を持って、揺るがず騒がず静かに、この世を自分の足取りで歩いていらっしゃる方という印象があります。

 はるる