トッケビにおける家事労働について

 トッケビを観ているうちに、気になり始めたこと。それがトッケビと死神の間の家事労働配分のバランスの悪さでした。
 トッケビは大金持ちなので(財閥を所有)、毎日、いうなれば遊び暮らしてます。時々人助けしてますが、要はボランティア活動で働いてるのとは、ちょっと違う。
 それに引き換え、死神は、仕事柄、夜勤が多く、正月も働き(お正月にも人は死ぬ。ただ、死者が精神科医なのをいいことに、死神は悩み相談してましたが。勤務中に)、トッケビが生死に介入したせいで、大量の書類作成のために残業する羽目にもなる(怒り心頭の死神はトッケビを無理に仕事場に連れて行って手伝わせようとしてましたが、あの調子ではトッケビはほとんど役に立たなかったであろう)と、まさに労働してます。
 同じ労働者として、私、死神の味方です。ええ、はっきり言って、死神びいきです。
  そうやって日夜働いている死神なのに、どう見ても、家での家事労働も死神の方がたくさんやっている。(食事作りに関しては、お肉大好きのトッケビに対して死神は菜食主義者のため、それぞれ自分で作っているからいいとして、洗濯も洗濯物をたたんでしまうのも、死神だ。ゴミ出しも死神がしていた。)
 トッケビは、優雅に本読んだり、散歩してぶらぶらしてるのにっ!
 いくら、コン・ユが演じるトッケビがカッコよくて、酔っぱらって街灯にもたれかかっても絵になる美しさであっても、これはイケマセン(私はコン・ユのファンだけど)。
  いつしか私はテレビ画面の中のトッケビに向かって、「あんたも少しは家事しなさい!」と言うようになっていましたが、ある回でついに死神がトッケビに言いましたね。
 日本語字幕「少しは家事をしろ!」(韓国語では「家事を本当にやらないな!ちっ!」と言っている。)
 思わず、テレビの前で、「おお~、もっと言ってやれ、言ってやれ~!」と声をかけてしまいましたよ。
  そう、これでは、死神は過重に家事労働の負担がかかっている共働き夫婦の奥さんですよ!(しかも、トッケビ、働いてないし!)
 家事をしないなら、せめて、ケアを受けていることに対して、死神に感謝の言葉をかけてあげて欲しい。
  ちなみに、スーパーでの買い物にエコバッグ(もちろん、色は黒)を持っていく死神に対して、トッケビは常にレジ袋をぶらさげていたので、環境問題意識も死神の方が高いと見た。
  下は、二人のブロマンス編。死神の家事労働シーンが一瞬出ます。トッケビよ、自分の下着は自分でたたもうよ。死神にやらせないで。