マナハウスからヴェイユまで

 「本屋のほんね」というブログが「勝手に本屋ミシュラン」として各地の本屋さんについていろいろと描かれているのを発見し、名古屋の本屋はないかと見てみると、ありました!
http://d.hatena.ne.jp/chakichaki/20050211

 うーん、マナハウス。これはいずれ行って見なければなるまい。

 ところで、某神学部の必読書である『新約聖書の周辺世界』を筆頭に、ナザレのイエスの時代背景に関する本をこの二日間、集中読みしました。
 一応目を通したのは、上記以外に『死海文書』『キリスト教以前のイエス』(再読。以前、読みながら感動しまくった記憶あり。今回は冷静に読みましたが、やっぱりいい本だと思います。多くの人に読んでもらいたいなあ、あ、でもひょっとして絶版?)、『イエスとその時代』、『ユダヤ教の誕生』など。
 一体、どんな仕事してるんだ、私はって感じですね。ははは。

 

新約聖書の周辺世界 (NTD補遺)

新約聖書の周辺世界 (NTD補遺)

死海文書―甦る古代ユダヤ教 (講談社選書メチエ)

死海文書―甦る古代ユダヤ教 (講談社選書メチエ)

キリスト教以前のイエス

キリスト教以前のイエス

イエスとその時代 (岩波新書)

イエスとその時代 (岩波新書)

ユダヤ教の誕生 (講談社選書メチエ)

ユダヤ教の誕生 (講談社選書メチエ)

 一度、自分の頭で一神教についてきちんと考えておかないといけないと考えている今日この頃ですが、なんか仕事に追いまくられて静かに思索するということがない感じ。もっと考えないと!と反省しています。(いつも反省だけなんだよねー^^;。いかん。)
 くまのプーさんが一所懸命にThink!Think!と自分自身に言っていたように、私も自分に言い聞かせています。Think!
 
 最近の私の心の慰めは、毎日少しずつ読んでいる『詳伝 シモーヌ・ヴェイユ』です。一巻目を読み終わって、これから二巻目に入るところです。

詳伝 シモーヌ・ヴェイユ〈1〉1909‐1934

詳伝 シモーヌ・ヴェイユ〈1〉1909‐1934

 人間シモーヌに出会っている。
 そんな気がする読書体験。圧倒的な知性と高潔な倫理観に裏打ちされた行動力で、今まで完璧無比に見え、私の中では深く尊敬していても近づくことは出来ない「聖女」であったシモーヌが、この本の中では生き生きとふくれっ面したり怒ったり泣いたり誇ったりしていて、この人もいろいろと欠点のある人間だったんだ〜と感じさせられる本です。
 まともに走ることも出来なかったくらい運動神経はかなり問題ありだし、今なら摂食障害とされてしまうのでは?と危惧したくなるくらい食事を摂ることに関して問題大ありだし。
 それに、この本には彼女が書いた手紙もたくさん載っているので、ますます親近感を感じ
ています。

 そして、この本の中にでてくるんですねー、考えることをやめるなという主旨のシモーヌの言葉が。すぐ考えることをやめたくなる私には、耳が痛いお言葉でありました。

はるる