乱読状態

 毎週新幹線で東京−名古屋間をうろうろする合間に、いろいろと読んでおります。
 あ、「身長の2倍日記」続いてます。
 えーと、The Prisoner of Zenda, Little Women, Washington Square, The Last of the Mohicans を読みました。
Washington Squareは、オリビアデ・ハビランドが主演した日本語題名『女相続人』の原作だったんですねー。知りませんでした。表紙の写真に驚いてついつい読んでしまった。
 しかも、ヘンリー・ジェイムズが書いていたとは!

The Prisoner of Zenda (Macmillan Reader's Beginner Level)

The Prisoner of Zenda (Macmillan Reader's Beginner Level)

Little Women (Penguin Readers, Level 1)

Little Women (Penguin Readers, Level 1)

 
*WASHINGTON SQUARE                 PGRN2 (Penguin Readers Series)

*WASHINGTON SQUARE PGRN2 (Penguin Readers Series)

Last of Mohicans - With Audio CD

Last of Mohicans - With Audio CD

 これで1・5センチくらいはいったかしら?
 
 ところで、『ゼンダ城の虜』、俄然オリジナルが読みたくなっちゃいました!
 今でも人気があるはずですわ。こんな600語レベルのリライト版でも面白かったんですから!

 東京から名古屋への帰りの新幹線の中で『ナチズムの時代』を読みました。再び、ナチス関連の本をいくつかこの間から読んでいるところ。
 この世界史ブックレット(私のお気に入りのシリーズです)には、いろいろと蒙を啓かれました。
 「ナチズムを、第一次世界大戦からはじまる歴史的現代と、いまわれわれが生きている現代、この二重の現代と照らし合わせて考えてみること。」
 これは、すごく触発的、刺激的な考察でした。多謝。
 

ナチズムの時代 (世界史リブレット)

ナチズムの時代 (世界史リブレット)

 ついでですが、かつてこのブログでエントリしたことのあるボルマン・ジュニアさんを覚えている方がおられるでしょうか?
 彼についてウィキペディアに載っていたので、ちょっと感動したりして。これです。↓
 http://en.wikipedia.org/wiki/Martin_Adolf_Bormann

 その後、『政治と信仰の間で』『ユダヤ人迫害史』などに大急ぎで目を通しました。それから『十字架とハーケンクロイツ』を読まないといけないということに気がつきましたが…うーむ、時間がない。
 

政治と信仰の間で―ドイツ近現代史とキリスト教

政治と信仰の間で―ドイツ近現代史とキリスト教

 
ユダヤ人迫害史―繁栄と迫害とメシア運動

ユダヤ人迫害史―繁栄と迫害とメシア運動

 
 あと、『ワーキング・プア』を読みました。すごく分りやすく書かれていて、入門に最適。具体的に何人かの人にインタビューしたものを収録しているのもよかったです。理解の助けになりました。
ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る (宝島社新書)

ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る (宝島社新書)

 インタビュイー(interviewee)の中に、もとhttp://www.bigissue.jp/『ビッグ・イシュー』販売員だった方が含まれていて、おっと思いました。
 数ヶ月前の『ビッグ・イシュー』にこの方のことが載っていたはず。思いがけない再会(?)でした。
 
 『ワーキング・プア』を読むと、『労働ダンピング』をやっぱり読まなきゃと思いました。二重派遣の問題も取り扱っていたので。
 『労働ダンピング』購入したんですが、まだ読んでいない…。
労働ダンピング―雇用の多様化の果てに (岩波新書)

労働ダンピング―雇用の多様化の果てに (岩波新書)

 それから、『ビゴーが見た日本人』にもざっと目を通しました。西洋人を崇拝する日本人というテーマの中に宣教師(服装からしカトリック)に色目を使う女の絵があったので、興味を抱き、ちょっと読んでみた。
 一度『ビゴー日本素描集』およびその続編を覗くべきかも。

 それにしても、ビゴーが描いた多くの日本人の顔は醜悪としか言いようが無く、複雑な気分。
 本当にこんな風貌であったのか、ビゴーの偏見、オリエンタリズムは入っていないのかなどと思う。
 

ビゴーが見た日本人 (講談社学術文庫)

ビゴーが見た日本人 (講談社学術文庫)

 息抜きに『白洲正子のきもの』をちらちらと眺めています。
 素晴らしい着物の数々。
 白洲正子さんご本人には、幸田文さんや須賀敦子さんに対するような傾倒を感じないのですが、興味あります。
 それなりに興味はあっても、私がいま一つピンとこないのは、小林秀雄の影響をこの人が受けているからではないかという気がします。小林秀雄は苦手なんです、私。文体とか、価値観とか、思考法とか。

白洲正子のきもの

白洲正子のきもの

 おっと、いけない。もう終わらねば。
 それでは。

 はるる