コロンバイン
またもや一か月以上ご無沙汰してしまいました。
猛暑の日本列島の中でも特に暑い名古屋で、ぐったりしつつ仕事に邁進している(?)はるるでございます。
連日36度とか38度なので、暑さに弱い私にはこたえます。
もうすぐフランスに行くので(仕事だけど)、涼しいかもと期待していたら、あちらも暑いらしい。
しかし、いくらなんでも来る日も来る日も36度以上ということはないだろうと、今から8月を待ちわびております。
仕事しにいくんだか、避暑しに行くんだか。
仕事に猛烈に追いまくられて、一か月以上自分のブログを開くことすらないって感じでしたが、やっと昨日、一つめどが立ちました。
しかし、もう二つフランス行きの前にやり遂げておかねばならない仕事の山が…。(T_T)
ところで、先日仕事に関係する本を探しに本屋さんに行き平積みされていたこれを見て、迷わず買ってしまいました。
デイブ・カリンの『コロンバイン銃乱射事件の真実』。
- 作者: デイヴ・カリン,堀江里美
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2010/07/10
- メディア: ハードカバー
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原書の表紙の方が、あの事件が持つ空しさをよく表象していると、個人的には思っていますが、英語で読むしかないと半ば覚悟していたところ翻訳を出して下さったので、文句はございませんです。
- 作者: Dave Cullen
- 出版社/メーカー: Old Street Publishing
- 発売日: 2009/04/20
- メディア: ペーパーバック
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早まって洋書買わなくてよかったー。
買えば、読みたくなりますので、購入してから数日、夜ちょこちょことエリックとディラン、特にディランに関するところを拾い読みしてました。
サイコパスだというエリックについては、昔も今もよく分らんしまあいいやという感じですが、私がずっと気になっているのはディランの方です。
TIMEだったかNEWSWEEKだったかもう忘れましたが、この事件についてのカバー記事を読んでいて、今でも覚えている彼自身の言葉は、「僕はセルフ・エスティーム(self-esteem)が低い」で、これで俄然ディランに興味を持ったのです。
『コロンバイン…』を読んで、一番印象的だったのは、エリックとディランの日記の相違でした。
自分の日記を『神の書』などと呼んで、自己賛美と殺人と憎しみしか書いていないエリックに対して、ディランの日記にあふれかえっていたのは、自己嫌悪と強い自殺願望、そして愛への渇望でした。
ディランが必死に探し求めていたのは愛で、愛という言葉が彼の日記に頻出するというところは、本当に驚きました。
そして、自殺をひたすら考えている。結局彼は事件を引き起こして自殺するわけですが、どうして一人で死なないで、あんな形で死んだのか。
仕事の区切りがついたらきちんと本を通読してみようと思っています。
下は著者デイヴ・カリン氏のサイト。
読もうと思えば、二人の日記をここから読むことができるらしいです。
Dave Cullen, author of PARKLAND: Birth of a Movement & Columbine
この映像の中でカリン氏が「反対の方向に向かって進んでいた、正反対の性格の二人は、同じ大量殺人という場所にたどり着いた」と言っていますが、本当にねえ…。
この中で、動いているディランとエリックの映像を見ることが出来ます。ほんと、普通の子に見えるのに、内面ではあんな憎悪や苦悩をかかえていたとは、人とは本当に神秘と言うか、奥深い存在だとあらためて感じました。
このコロンバインを下敷きにした『エレファント』観ようと思いながら、いまだ果たせず。
この映画はいじめに対する復讐という視点があるような感じですね。予告編を観る限りでは。
映画の中で事件を引き起こすのは、エリックを彷彿とさせる「エリック」という子とディランに擬しているのかなと思いたくなる「アレックス」の二人組ですが、YOUTUBEで映画の一部を観ると現実の二人組の役割分担がちょうど逆になってますねー。
実際はエリックが主犯でしたが、映画では「アレックス」が主犯。どうでもいいですけど。
この映画、襲撃を開始する前に友人に家に帰れと警告するところとか、襲撃を開始した後、無人のカフェテリアに放置されたコーヒー(かな?)を銃撃犯が飲むところは、おおコロンバインそのまんまと思いましたわ。
(コロンバインのカフェテリアの防犯カメラに残された映像を見ると、銃を持ったエリックがテーブルに置きっぱなしにされたコーヒー?を飲んでいる。)
では、仕事に戻ります。
はるる