久し振りにグレン・グールド
公私ともにバタバタして、またまた更新が滞りました。
沈黙の期間に、浜岡原発を絶対に再開させるなという講演会を聴きに行き、政治の側面からの原発問題の奥深さを改めて実感しました。
そういう側面も、もっとよく知っていき、反対の立場に立ち続ける必要があるとつくづく感じ、心を新たにしました。
ところで、先週の金曜日で、残業続きだった仕事に一区切りがつき、ほっとして、昨日、久しぶりに映画を見に行ってきました。
日本語題名が「グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独」となっている、グールドについてのドキュメンタリー映画です。
原題は、Genius Within: The Inner Life of Glenn Gould。
http://www.uplink.co.jp/gould/
グールドが亡くなった後で、グールドを知り、一時期はまった者としては、これは見逃せない映画。
というわけで、名古屋での映画館公開初日に駆けつけました。
いやあ、これはいい映画でした。
人間グールドへの愛と敬意があり、節度があって、よかったです。
本でしか知らなかったエピソードが、映像で見られたのも嬉しかった。
ソ連の演奏旅行の話はわんさか詰めかける聴衆の映像が凄かったし。こりゃ、ライブ盤を聴いてみたいものです。
有名なバーンスタインの演奏会前の見解の違い発言の映像、あったんですねー。
グールドが弾くピアノが全編流れ続けていて、それを耳にしているだけで、魂が浄化される感じで、実に美しい時間を過ごした感じがしました。
そして、グールドのピアノを2時間近く聞き続けていたため、映画が終わった後、グールドフェアをやっていたタワーレコードに走って、グールドのCDを久し振りに買ってしまいました。
モーツァルト嫌いのグールドが弾くモーツァルトは、モーツァルト好きの私としてはとても受け入れられない代物なので、世評が高いというベートーヴェンのソナタ30〜32番のCDを購入してみました。
早速聴いてみましたが、いい感じです。
グールドを聴きながら『グレン・グールドは語る』を読んで、久しぶりに休みを満喫しました。
- 作者: グレン・グールド,ジョナサン・コット,宮澤淳一
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久しぶりにグールド熱がぶり返してくるかもしれません。
時間があったら、『グレン・グールド発言集』とか『グレン・グールド書簡集』とか『グレン・グールド著作集』を繙いてみたいところですが、いかんせん、そうは問屋が卸さない。ああ、無粋なことだ。
- 作者: ジョン・P.L.ロバーツ,ギレーヌゲルタン,John Peter Lee Roberts,Ghyslaine Guertin,宮澤淳一
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- 作者: グレングールド,ティムペイジ,野水瑞穂
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今、気が付きましたが、青柳いづみこ氏は、グールドについての著作がおありなのですね。知りませんでしたわ。読んでみたい。
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吉田秀和氏が書かれたグールド論も読み返したくなりました。
ところで、下の動画は、ニューヨークデビュー前のグールド…かな?
かなり若いですが。
この人の中には、永遠の子供がいて、それに惹きつけられるのかも知れない。
グールドのゴルトベルク変奏曲も好きですが、インベンションなどの方が、個人的にはより好みです。
Inventions からのいくつか。
この人はフォトジェニックだったので、それも人気を支えている面がありますよね。
グールドの写真、素敵ですもの。特に、少年ぽさを残す20代前半の写真は。
と言いつつ、もっと年齢があがった写真をアップするのはなぜだ。
有名な手袋。
はるる