BACH Concerto in F minor BWV1056 ( No.5 )

 仕事があるけど、もうどうにもピアノ曲聴きたい熱が止まらなくなっております。
 要するに、疲れている。

 グールドの再来と言われているDavid Frayの演奏を聴いて比較してみたりして、仕事の合間に遊んでおります。

 

 この角度のフレイ君、D・ボウイみたい〜と思うミーハーな私。
 この方は、低い椅子に坐ったりして、グールドに倣っていると読みましたが、一度演奏風景を拝見してみたい。

と思っていたら、次の映像を見つけました。

 うーん、なるほどね。
 グールドの再来と言われるのも、分かる気がする…かな。

 私、この人の音楽、好きだわ。
 この映像を見ていると、なんというか、ああ、幸福とはこういうことかと思えて。
 フレイ君、本当に喜びに満ち溢れていて、幸せそう。

 この人の笑顔を見ていると、唐突にアランの『幸福論』が頭をよぎったりして。

 

幸福論 (岩波文庫)

幸福論 (岩波文庫)

 

「役に立つ仕事はそれ自体楽しみであることがわかる。
 仕事それ自体なのであって、そこから引き出す利益によってではない」


「他人に対しても自分に対しても親切であること。
 ひとの生きるのを助け、自分自身の生きるのを助けること。
 これこそ真の思いやりである。親切はよろこびだ。愛はよろこびだ」


 それにしても、CDのジャケットの写真が発しているイメージと、映像で見る御当人から受ける印象のあまりの落差に笑ってしまいますが、王子様路線で売ろうという戦略なのかなあ…。

 元気で自然な男の子(ってもう30近いが)でいいと思うけど(←余計なお世話)。

 一方のグールド。
 

 
 これ(↓)は本当に美しいと思う。

 グールドが「彼は生きているピアニストの中で最高だ」と言ったというリヒテルの演奏。

 かなり、テンポが速いので、ちょっと驚いた。
 急ぎ過ぎている感じがして、いささか落ち着かない。
 素晴らしい演奏であることは認めますが。

 しばらくこのブログは、グールド祭りしてるかも知れません。

 はるる