竜一忌をめぐって

 先日、8回目の竜一忌で、小出裕章氏が講演をされたということで、両者のファンの私としては嬉しい限りです。

 個人的事情から、中津に駈けつけることを已む無く断念したのですが、ネットで見ることができるのですね。
 ネットは恐ろしい半面、こういう点は便利だなと思ってしまう。


 

 素晴らしいお話です。

 また、今年の7月中旬、影書房から、松下竜一の『暗闇の思想を』と『明神の小さな海岸にて』が二冊合本で、復刊出版される予定だそうです!やったー!!

http://www.kageshobo.co.jp/main/001.html

 私はどちらも読み、非常に感動した二冊でした。どちらも名著ですが、特に、『明神の小さな海岸にて』は圧巻で、これがなぜ、『松下竜一 その仕事』全30巻に収録されなかったのか、私には謎でしたが、とにかく日の目を見ることが嬉しいです。

 解説は鎌田慧氏だそうです。発売が楽しみです!!どちらも古本で持ってはいるのですけれども。

 
 ところで、6月22日、官邸を取り囲んだ再稼働反対デモに集まった人は、4万5千人だそうです。

 マスコミはあまり報道しませんでしたが、「報道ステーション」を含む一部メディアは報道しました。
 …NHKは全然しなかったけど。国営放送だなあ。

 しかし、「報道ステーション」でこのデモについて問われた枝野さんでしたか、閣僚の御一人は、一言「もう遅い」(だったかな)と言って、車に乗り込まれているのを見て、脱力(-_-;)。(下の動画でご確認下さい)

 

 確かに、再稼働を決定する前に、これだけの人数でデモをするべきだったかもしれませんが、世論は70%以上が反対だったでしょうが。

 しかし、まだ本当に再稼働がされていないのなら、撤回は可能だと信じています。まだ、全然遅くない!

 ガンジーの以下の言葉を噛みしめつつ、あきらめず、忘れず、再稼働阻止のために自分にやれることを精一杯やりたいです。

 あなたの行う行動が、
 ほとんど無意味だったとしても、
 それでもあなたは、それをやらなければなりません。

 それは世界を変えるためではなく、
 あなたが世界によって変えられないようにするためです。

 そう、私が、日本が、99%の世界が、原子力の利権や、暴走する資本主義の恩恵を受けている1%の人々によって牛耳られている「世界によって変えられないようにするために」、努力しなくては。

 後の世代にこのままの日本社会を渡すわけにはいきません。
 と力みつつも、実際はひたすら無力を感じる日々ですけど。

 さて、今衝撃を受けつつ、堤未果さんの『政府は必ず嘘をつく』を読んでいます。


 


 カダフィの「圧政」から解放されたリビアの「革命」とか、現在のシリアの「独裁者」に対する「民主化」を求める「反体制運動」なるものが、欧米メディアからの情報操作でそう思い込まされているだけのもので、実際は異なるという恐ろしい話に、文字通り仰天しました。いやはや。

「西側メディアはNATO軍の攻撃を、まるで暴力的な独裁者から民を救う救世主のように描いてみせましたが、7月1日にトリポリの広場であったような事実は、決して見せようとしないのです。」

2011年 7月1日、リビアトリポリにある「緑の広場」では、大勢のリビア国民が集まり、NATOの爆撃に抗議した。その数、およそ170万人。トリポリの人口の約95%、全リビア国民の約3分の1だ。

 
 ええ〜っ!知りませんでしたよ、日本のメディアはもとより、CNNもBBCもロイターも欧米メディアは何も伝えなかった。1万1千人のデモを報道しなかったどころの話ではない。

 なんとも、恐ろしい時代に生きているのですね、私たちは。
 
 岩波ジュニア新書で出ている『社会の真実の見つけかた』も読んでみないと。

社会の真実の見つけかた (岩波ジュニア新書)

社会の真実の見つけかた (岩波ジュニア新書)

 

 はるる