姜完淑のドラマ
朝鮮王朝における女性殉教者(1801年の大迫害で斬首刑)である姜完淑(강완숙 カン・ワンスク)が韓国でドラマになっていることを、発見しました。
2007年放映。主演は、ヤン・ミギョン。
驚いたので、その予告編をここに載せてしまいます。
さすがのNHKも、これは絶対放映しないだろうな。(私としてはして欲しい〜!)
去年、韓国に行ったときに彼女についての本を買って、今年になって必死で(韓国語だから、誤読していたらどーしようとひやひやしつつ)読みましたが、私はこの人好きですね。
女性信徒会の初代会長をした人で、当時朝鮮半島にいたただ一人の神父(中国人)を何年もかくまって、自宅が教会のようだった人ですが、人間として魅力があり、統率力のあった女性だったようです。
こういう成熟した、自分自身を完全に生き切ったような人っていいですね。
それにしても、神父がいるため自宅がいわば毎週ミサがある教会で、さらにそこに生涯貞潔を誓った修道女みたいな女性たちの信仰共同体もあるという姜完淑のあり方は、古代ローマ帝国での教会のあり方と重なるところがあって、興味深いです。
(ちなみに、どんどん共同生活する人や、教会に来る人たちが増えるので、姜完淑は10年間足らずのうちに、ソウル市内で何度も何度も転居しています。より大きな家を求めて、引越しを繰り返していたわけ。)
※もし、ここに書いた姜完淑についての情報が間違っていたら、それはひとえに私の乏しい韓国語能力のせいですので、予めお詫びしておきます。
古代ローマ帝国でも、修道女の原型のような女性の家でミサをするので、いろんなものを管理する、その家の女性に力があったなんていう事例があったはず(私の記憶違い、もしくは誤読でなければ。英語の本だったので…。)
確か、女性修道者の歴史についての本 Sisters in Arms で読んだと思うのですが、ちょっと自信なし。違う本だったかも。
Sisters in Arms: Catholic Nuns through Two Millennia
- 作者: Jo Ann Kay McNamara
- 出版社/メーカー: Harvard University Press
- 発売日: 1996/09/15
- メディア: ハードカバー
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あ、そうそう、今日、『日本語が亡ぶとき』を書店で見つけたので、購入しました。ゆっくり読んでいこうと思います。
はるる